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セラ Cela, Camilo José

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セラ
Cela, Camilo José

[生]1916.5.11. パドロン
[没]2002.1.17. マドリード
スペインの小説家。戦後小説の旗手。スペイン内乱 (1936~39) の前後にマドリード大学で医学,哲学,法律を学ぶ。 1942年に第1作『パスクアル・ドゥアルテの家族』 La familia de Pascual Duarteを発表,人間らしい感情を失った男が次々に殺人を犯すというこの凄惨な物語は国内外で高い評価を得た。第3作の『ラサリーリョ・デ・トルメスの新たな行状と不運』 Nuevas andanzas y desventuras de Lazarillo de Tormes (44) は,悪者小説の伝統を生かした作品代表作マドリードを舞台に第2次世界大戦後まもない混乱と退廃の世相を描いた『蜂の巣』 La colmena (51) と,内乱を扱った『サン・カミロ 1936年』 San Camilo,1936 (69) 。ほかに『コールドウェル夫人,わが子と語る』 Mrs. Caldwell habla con su hijo (53) ,『カティラ』 La Catira (55) など。 57年スペイン王立言語アカデミー会員となる。 84年『二人の死者のためのマズルカ』 Mazurca para dos muertos (83) でスペイン国民文学賞受賞。 89年ノーベル文学賞受賞。

セラ
Serra, Richard

[生]1939. サンフランシスコ
アメリカの美術家カリフォルニア大学エール大学で学ぶ。 1966年ローマで最初の個展を開き,生きた豚や鶏を画廊に持込んで話題となった。一種の自然派ともいえる無作為性を強調した仕事が多い。鎖の輪を地中に埋めたり,木を無造作に積上げたりするその作品から,アメリカの 1960年代後半以後の反形式主義を代表する一人とされた。 70年代に入ると,鉄板を組合せた巨大な作品を発表するようになった。

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百科事典マイペディアの解説

セラ

スペインの作家。みじめな環境と宿命に操られるようにして不条理な殺人をくり返した農夫の手記という形式をとった《パスクアル・ドゥアルテの家族》(1942年)で,いち早く内戦後の文壇に登場。
→関連項目デリベス

セラ

米国の彫刻家。サンフランシスコ生れ。初め絵画を描いていたが,1960年代後半から立体作品を発表し始める。鉄工場で働いていた経験から,や鉄を素材として使うようになり,1968年―1969年に鉛を巻いた棒で金属板や金属の箱を支える《つっかえ棒》シリーズを制作。

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世界大百科事典 第2版の解説

セラ【Camilo José Cela】

1916‐2002
スペインの作家。母親を殺した死刑囚の宿命的状況を,現実の凄惨さを誇張する〈凄絶主義〉の手法で描く《パスクアル・ドゥアルテの家族》(1942)で内戦後の文壇に登場,スペイン文学に新しい方向を示す。代表作に,マドリードのカフェを中心に1942年の大衆の生活を活写した《蜂の巣》(1951)や南アメリカ旅行に想を得た《混血娘》(1955)がある。短編,詩,紀行文にも優れ,語義辞典など博識を生かした著作も多い。

セラ【Quintino Sella】

1827‐84
イタリアの政治家。ピエモンテ州にある毛織物の町ビエッラの旧家の出。トリノ大学で数学の教鞭をとったのち,1860年国会議員として政界に入る。62年のラタッツィ内閣,64‐65年のラ・マルモラ内閣,69‐73年のランツァ内閣のもとで,大蔵大臣を務める。その間,悪名高い製粉税の導入をはじめとする重税政策を推進することによって,国家財政の立直しをはかったり,首都ローマ実現のために力を尽くした。そのほか,貯蓄銀行,イタリア山岳クラブ(1863),イタリア地質学協会などを創設し,学界の中枢ともいうべきアカデミア・デイ・リンチェイの再整備を行った人物としても知られる。

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大辞林 第三版の解説

セラ【Camilo José Cela】

1916~2002) スペインの小説家。母親を殺した死刑囚の宿命的状況を凄絶主義の手法で描いた「パスクアル=ドゥアルテの家族」などでスペイン内乱後の文壇をリードした。

セラ【Richard Serra】

1939~ ) アメリカの彫刻家。鉛板や鉄板を用い、重力による均衡のみを支えとする緊張感に富む作品を制作。

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世界大百科事典内のセラの言及

【スペイン文学】より

…これは〈20世紀前半のヨーロッパ抒情詩が生んだ,おそらく最も貴重な宝〉(フーゴ・フリードリヒ)といわれるグループで,《ジプシー歌集》,そして《血の婚礼》をはじめとする三大悲劇により,詩人・劇作家として世界的名声をはせているF.ガルシア・ロルカ,V.アレイクサンドレ,純粋詩のJ.ギリェンらがその中核をなしている。
【戦後文学】
 国内を二分した内戦後のフランコ独裁体制は優れた作家を国外に追いやり,多くの才能を圧迫したため,戦後しばらくは文学的不毛の時が続いたが,小説ではC.J.セラの《パスクアル・ドゥアルテの家族》やラフォレCarmen Laforet(1921‐ )の《無》,詩ではD.アロンソの《怒りの息子》,そして演劇ではA.ブエロ・バリェホの《ある階段の物語》によって戦後文学が曙を迎えた。その後着実な展開を見せ,1975年のフランコ総統の死後新しい気運も感じられるが,この間の世界的レベルに達した成果としては,小説の分野におけるマルティン・サントスLuis Martín‐Santosの《沈黙の時》とJ.ゴイティソーロの三部作,《身元証明》《ドン・フリアン伯爵の復権》《根なしのフアン》をあげうるであろう。…

※「セラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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