タウンハウス(英語表記)town house

翻訳|town house

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

各世帯が壁で仕切られた付きの低層集合住宅イギリスでは貴族のロンドン市内にある邸宅のことをいい,転じて田舎の人が都市にもつ家のことをさした。特にテラスハウスと呼ばれる低層住宅を横に数戸並べる連棟式庭付住宅は,1階にテラスと庭があり,テラスより庭への出入りができる構造になっている。日本でいうタウンハウスとは,接地型をとりながら,原則として各戸が私的な庭をもたず,その分を中庭や駐車場など共有スペースにあてたものをさし,全体の密度は上げつつ,より開放感のある住環境をつくりだすようになっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

➀共有の庭をもつ低層の連棟式集合住宅。一つの住戸を2階ないし3階建てとし、戸境壁で区切られた住戸を横に数軒つなげたもので、各戸に専有のテラスや庭のほかに共有スペースがある。
➁イギリスの郊外住宅(カントリーハウス)に居住している富裕階級が都会にもつ別邸

出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

通常、コモンスペースcommon spaceとよばれる共用庭をもつ低層の連続建住宅をいう。元来はイギリス貴族らの住む郊外住宅(カントリーハウスcountry house)に対する都市内住宅を意味していたが、第二次世界大戦後、北米を中心に住宅地の開発・設計手法(ランドプランニングland planning)の技術開発や、木造・枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の改良・開発と一体となって、新しい形式の郊外住宅として定着していった。日本では第一次オイル・ショック(1973)以後、住宅の質水準向上の一手段として低層集合住宅が見直されるなかで、共用庭をもつ連続建住宅の建設が増加し、タウンハウスという用語も普及し始めた。もっとも日本のタウンハウスは北米のような住宅地開発・設計手法としての位置づけは弱く、歴史的な背景や立地条件、所有・管理形態なども北米とは異なっている。したがって、日本の事情に合致したタウンハウスの位置づけと技術開発が必要となり、ヨーロッパの低層集合住宅をも参考としながらさまざまな試みがなされてきたが、その結果、多様な都市住宅の形式の一つとして定着しつつあるといえよう。今後、住戸アプローチとコモンスペースの関係、人と車との関係、土地や建物の所有・管理形態、建物の構造、工法および設計などについて検討が深められるとともに、それらの改善策に合致した法制度の整備が望まれる。

[髙田光雄]

『延藤安弘・大海一雄編著『タウンハウスの実践と展開』(1983・鹿島出版会)』『高見沢邦郎・猪狩達夫・永田巍著『タウンハウスの計画技法』(1982・彰国社)』『上田篤編『タウンハウス』(1979・鹿島出版会)』『集文社編・刊『新しいタウンハウス e+p29』(1980)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (town house) 低層連棟建て住宅。敷地を戸別に細分化せず共有の庭や施設に利用するように計画された都市型集合住宅。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

出し子

1 だし汁を取るための干した雑魚(ざこ)。煮干し。2 振り込め詐欺などの犯罪に利用された預金口座から現金を引き出す役をいう隠語。→掛け子 →受け子...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android