タガログ

百科事典マイペディアの解説

タガログ

フィリピンのマニラを中心にルソン島中部と南部に居住する人びとでタガログ語を使用。数の上ではビサヤ人と並ぶ大グループである。スペインとアメリカ文化の影響を最も強く受けてほとんどがキリスト教徒。政治的に勢力が大きい。水田耕作,漁業等に従事。
→関連項目フィリピン

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タガログ
たがろぐ
Tagalog

フィリピンのマニラを中心に、ルソン島中部、マリンドケ島、ミンドロ島などに居住するタガログ語を母語とする人々。「タガログ」の名称は「タガ・イロッグ」Taga-ilog(川辺の人々)に由来する。人口はフィリピン全土で約1689万(1990)。総人口の27.9%にあたり、最大の言語グループである。しかし、タガログ語は1937年に国語に、1946年に公用語に指定され、1959年にはタガログ語を基礎としたピリピノ語Pilipinoが国語として正式に認定された(のちフィリピノ語と改称)。現在は初等教育において正課として教えられ、また、映画や娯楽雑誌の普及によって、フィリピンの大多数の人がタガログ語を理解するようになってきている。マニラのような大都市を除けば、多くの人々は稲作を中心とした農民であり、現金作物あるいは輸出用としてサトウキビやココナッツなども栽培している。親族組織は双系的で、親族名称も父方と母方を区別しない。マニラは歴史的にフィリピンの政治、経済、文化の中心地であり、タガログの人々は、中国、スペイン、アメリカなどの外来文化との接触の担い手であった。しかし、また、スペインに対する反植民地運動の中核でもあり、ホセ・リサールやボニファシオなどの国民的英雄の多くはタガログ出身者である。90%以上がキリスト教徒であるが、土着の民間信仰も人々の生活のなかに根強く生きている。[結城史隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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