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タホ川 タホがわRío Tajo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タホ川
タホがわ
Río Tajo

ラテン語ではタグス Tagus,ポルトガル語ではテージョ Tejo。イベリア半島最長の川。スペイン中部,マドリードの東にあるアルバラシン山 (1855m) 中の標高 1590mの地点に発し,ほぼ南西方に流れてポルトガルの首都リスボン近くで大西洋に注ぐ。全長 1007km。急流なのでしばしば大洪水を起し,ポルトガル領の一部を除いて水運には利用されないが,灌漑および発電への利用は近年急速に進み,全流域に 60をこすダムが建設され,発電能力は 120万 kWに及ぶ。リスボン近郊にあるサラザール橋は 1966年に完成した吊橋で,全長 2.3km,中央スパンは 1013m。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タホ川
たほがわ
Tajo

ヨーロッパのイベリア半島最大の川。スペイン中東部、クエンカ山脈に端を発し、アランフエストレドを経て西流し、アルカンタラの下流付近からポルトガル・スペイン国境を四十数キロメートル流れる。のちポルトガル語名テージョTejo川に名を変え、しだいに南西へ向かい、リバテージョの牧草地帯を潤したのち、リスボンで大西洋に注ぐ。全長1007キロメートル、うちスペイン領内は785キロメートル。流域面積8万1600平方キロメートル。英語名テーガスTagus、フランス語名タージュTage。タホはスペイン語名で、溝、峡谷の意。急峻(きゅうしゅん)な上流部では、支流を含む多くの多目的ダムにより、発電、灌漑(かんがい)に利用されている。ポルトガルの平野部は航行可能である。乾燥地を流れるため、流量の季節変化が大きい。ポルトガルでは、大土地所有制が長く続いた左岸アレンテージョと、赤屋根・白花崗(かこう)岩の家並みの右岸ベイラ・バイシャとは対照的な景観をなし、川が自然境界となって史的発展に差異をもたらした例といえる。[田辺 裕・柴田匡平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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