チムール帝国(読み)チムールテイコク

デジタル大辞泉 「チムール帝国」の意味・読み・例文・類語

チムール‐ていこく【チムール帝国】

14世紀から16世紀に、中央アジアから西アジアにまたがって栄えた大帝国。1369年、西チャガタイ‐ハン国を滅ぼしたチムールが、周辺諸国を併合して建国首都サマルカンドを中心にイスラム文明が栄えたが、内乱と外国軍の侵入が続いて1507年に滅亡。のちにムガル帝国を創建したバーブルは、チムールの王族の一人。ティムール帝国

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「チムール帝国」の意味・読み・例文・類語

チムール‐ていこく【チムール帝国】

  1. チムールを創始者とする中央アジアの帝国(一三七〇‐一五〇七)。首都のサマルカンドは東西貿易要衝として繁栄、壮麗な建築物や道路が建設され、すぐれた学者や芸術家が輩出して、イラン的イスラム文化が発展した。王族間の政権争奪や外民族の侵入による内乱と外寇を繰り返し、約一〇代一四〇年で崩壊。のち、王族の一人バーブルがアフガニスタン亡命、後にムガール朝を創建した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android