チロシナーゼ(英語表記)tyrosinase

デジタル大辞泉 「チロシナーゼ」の意味・読み・例文・類語

チロシナーゼ(tyrosinase)

銅イオンを含む酸化酵素一種毛髪や眼・皮膚などの生合成の前駆体となる物質を合成する反応にかかわる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チロシナーゼ」の意味・わかりやすい解説

チロシナーゼ
tyrosinase

モノフェノールオキシダーゼフェノラーゼともいう。チロシン酸化酵素フェノールカテコール→ο-キノンの反応を触媒する。基質酸化の際に消費される酸素量とか,酸化の結果生じたキノン量を測定して活性を決める。ジャガイモリンゴなどの果実,きのこなどや動物のメラニン細胞などに含まれる。生体内ではチロシンを酸化して,最終的にメラニンをつくる働きをしている。なお,遺伝病として,チロシンの分解経路における酵素の欠損によって起きる,チロシン血症アルカプトン尿症がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「チロシナーゼ」の解説

チロシナーゼ

 [EC1.14.18.1].モノフェノールモノオキシゲナーゼ,フェノラーゼ,モノフェノールオキシダーゼ,クレゾラーゼ.チロシンにヒドロキシル基を導入してドーパにする反応を触媒する酵素.メラニン合成経路の酵素で,銅を含む.チロシン,L-DOPA,O2から,L-DOPA,DOPAキノン,H2Oを生成する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

毛髪用語集 「チロシナーゼ」の解説

チロシナーゼ

アミノ酸であるチロシンを酸化し、メラニンをつくる酵素のこと。年齢を重ねる度に減少していくため、メラニン色素をつくることができなくなり、髪の毛の色が薄くなっていき白髪となる。そのため、老化現象による白髪というのは、自然に起こるものである。

出典 抜け毛・薄毛対策サイト「ふさふさネット」毛髪用語集について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android