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メラニン メラニン melanin

翻訳|melanin

9件 の用語解説(メラニンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メラニン
メラニン
melanin

動物の体表に存在する黒褐色または黒色の色素。たとえばヒトの毛髪やほくろ,イカの墨の色素で,哺乳類,鳥類,節足動物ではクチクラの内部に浸潤している。チロシンが酵素チロシナーゼなどの働きにより酸化重合を起し,インドール-5,6-キノン重合体として生体内で合成されると考えられている。

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知恵蔵2015の解説

メラニン

皮膚の色を決める重要な因子で、量が多いと皮膚色が黒く見える。紫外線による皮膚への影響を防御する機能がある。皮膚に紫外線が照射されると基底層中のメラノサイト(色素細胞)が活性化されメラニンを生成し、それが表皮細胞に受け渡されて皮膚が黒く見える。その後ターンオーバーにより、皮膚上部へ押し上げられ垢と共に排出される。

(三浦志郎 資生堂ビューティーソリューション開発センター所長 / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

メラニン(melanin)

動物の皮膚や毛、目の結膜などに存在する黒色の色素。チロシンを基にして生成される。皮膚では過剰な光の吸収に役立ち、紫外線を遮る働きをし、直射日光にさらされると生成量が増える。メラニン色素

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百科事典マイペディアの解説

メラニン

動物にみられる黒~褐色の生体色素の総称。チロシン由来の酸化重合体。爬虫(はちゅう)類,両生類,魚類,甲殻類,昆虫などの皮膚では黒色素胞呼ばれる細胞の細胞質に小粒として存在し,ホルモン交感神経の支配で凝集・拡散をする。

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栄養・生化学辞典の解説

メラニン

 →メラニン色素

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毛髪用語集の解説

メラニン

紫外線から皮膚を守る働きのある色素細胞。メラニンを作りだす細胞をメラニン産生細胞という。毛皮質はメラニンを多量に含むタンパク質で構成されており、日本人の髪色が黒いのは、このメラニン色素が関係している。

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世界大百科事典 第2版の解説

メラニン【melanin】

種々の動物の皮膚,眼,脳軟膜などの組織内に広範に存在する褐色ないし黒色の色素の総称。皮膚,眼などの色素メラニンはアミノ酸のチロシンがチロシナーゼによって酸化されて生じる5,6‐ジヒドロキシインドールが重合したものを骨格とする複雑な構造をもち,通常グロブリンと強固に結合したメラノプロテインとして存在している。メラニンはアルカリや温濃硫酸には溶けるが,水には溶けない。メラニンの生成は黒色素芽細胞が分化した黒色素胞(定温動物ではメラノサイトmelanocyte変温動物ではメラノフォアmelanophoreと呼ばれることが多い)の細胞質内に形成される特殊な構造であるメラノソームmelanosome中で行われる

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大辞林 第三版の解説

メラニン【melanin】

動物の組織内にある褐色ないし黒色の色素。フェノール化合物,特にチロシンから黒色素胞およびメラノサイトの中で生合成され,その量により毛髪や皮膚および目の網膜の色が決まる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メラニン
めらにん
melanin

チロシンから生合成されるフェノール類の酵素的および非酵素的酸化、脱炭酸、カップリング反応によって生合成された褐色ないし黒色の色素をいう。体表をはじめ動植物中に広く分布し、過剰の光を吸収する役割を果たしていると考えられている。メラニン細胞(メラノサイト)中のメラノソームにある銅イオン依存性のチロシナーゼによりチロシンが酸化され、ジヒドロキシフェニルアラニンdihydroxyphenylalanine(DOPA)が生成される。さらにDOPA-オキシダーゼによってドーパキノンとなり、その後はメラニン細胞で非酵素的にドーパクロム、インドールキノンへと重合してメラニンが生成される。これをユーメラニンeumelanin(真性メラニン)といい、黒褐色である。そのほか、ドーパキノンとシステインからジヒドロベンゾチアジンdihydrobenzothiazineを経て生合成される橙赤色のフェオメラニンpheomelanin(亜メラニン)、トリコクロムtrichochromeの3種が知られている。メラニン細胞は神経冠に由来する。メラニンの化学構造明らかではないが、一種の高分子または一群の高分子物質と考えられている。皮膚の色メラニン形成細胞の分布とメラニンの濃度によって左右されるが、その酸化の程度にも依存する。メラニン細胞は表皮と真皮の境界部に存在する。メラニン細胞またはチロシナーゼが遺伝的に欠除したものを先天性白皮症(はくひしょう)(先天性メラニン欠乏症)とよんでいる。
 メラニンは正常人の網膜、毛様体、絨毛(じゅうもう)膜、脳の黒質、副腎髄質(ふくじんずいしつ)にも分布する。メラニン細胞が癌(がん)化したものが黒色腫(しゅ)(メラノーマ)で、黒色のものと、黒色でないものとがあるが、黒色でないメラノーマはDOPAで染色すると黒化する。また、メラニンはアスコルビン酸やヒドロ亜硫酸を用いて還元すると、黒色から黄褐色に変わる。ヒトの皮膚が紫外線で黒くなるのは、メラニン細胞でチロシンがDOPAになることによって始まる。[有馬暉勝・有馬太郎・竹内多美代]
『小川和朗・中根一穂・三嶋豊・水平敏知・鈴木庸之編『無機物と色素――組織細胞化学の技術』(1994・朝倉書店) ▽梅鉢幸重著『動物の色素――多様な色彩の世界』(2000・内田老鶴圃) ▽松本二郎・溝口昌子編『色素細胞――機能と発生分化の分子機構から色素性疾患への対応を探る』(2001・慶応義塾大学出版会) ▽玉置邦彦編『最新皮膚科学大系第8巻 色素異常症』(2002・中山書店)』

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世界大百科事典内のメラニンの言及

【褐変反応】より

…酵素的褐変は,果実や野菜に含まれるタンニンなどのポリフェノール成分が酸化酵素の作用によって酸化され,重合して褐変するもので,植物組織が傷つくと起こりやすい。動物の場合は,チロシンが酸化酵素チロシナーゼの作用によって酸化され,黒色色素メラニンをつくる。アスコルビン酸(ビタミンC)もアスコルビン酸酸化酵素の作用で酸化されると褐変しやすくなる。…

【人種】より

… 皮膚の色を基準として白色・黒色・黄色人種に分類する方法は最も普及している。この形質は主として表皮深層のメラニン色素の量に支配され,次に表皮角化層のカロチン,血中の血色素,メラニンの存在部位などの影響を受ける。ニグロイドはコーカソイドよりもメラニン細胞の数は50%未満しか多くないのだが,細胞内のメラニン顆粒の量に大差がある。…

【皮膚】より

…真皮は乳頭papillaと呼ばれる無数の突起を表皮に向かって伸ばしており,凹凸の激しい広い接着面により,表皮と真皮は決して離れることなくぴったりくっついている。真皮と表皮には,さまざまな程度にメラニン色素を含む色素細胞が存在し,いろいろな動物の体色のもととなっている。動物のなかには,カメレオンのように色素細胞の量が神経やホルモンの働きで著しく変化するものもある。…

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