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ツンドラ土 ツンドラどtundra soil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツンドラ土
ツンドラど
tundra soil

シベリア,カナダ,アラスカの北極圏付近のツンドラ地帯に分布する成帯土壌の一種。地表下数十 cmには永久凍土層が存在し,融解した水分は地下深くへは浸透せず,グライ土壌となる。また低温のため蘚苔地衣類などの有機物の分解が進まないから,泥炭の蓄積が著しい。高山の森林限界を越えた地帯の湿原にも同様のツンドラ土がみられる。

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岩石学辞典の解説

ツンドラ土

亜北極地域に形成される土壌で,この下部には永久凍土の層があり不透水層の役割をしている.そのためツンドラ土では泥炭質の薄い腐植層があり,その下層は鉄錆色の斑点をもつ灰色の顕著なグライ土(glei)の過程を示している[Robinson, : 1936, Gerashimov & Glazovskaya : 1965].

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツンドラ土
つんどらど
tundra soil

シベリア、アラスカ、カナダの北極圏内に広く分布するツンドラ(永久凍結層――永久凍土ともいう)は、年間を通じ地表または地表直下が凍結しているので、夏の短期間にのみ蘚苔(せんたい)類や地衣類が生えるにすぎないが、その時期に十数センチメートルから数十センチメートルの厚さの土壌がみられるようになる。融解した水分は永久凍土に遮断され、薄い土層内に飽和してグライ型土壌をつくり、植物の分解が進まず、泥炭として蓄積される。つまりツンドラ土とは、ツンドラ地帯に生じている泥炭質グライ性土のことであり、地表が凍結している冬の間は、氷雪に覆われた寒冷地砂漠と同じ状態で、風化作用も働かなくなる。高山の寒冷地にも北極地方のツンドラと同様の気候植生のもとに、ツンドラ土やツンドラグライ土、泥炭土などが出現する。[浅海重夫]

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