改訂新版 世界大百科事典 「ティルデン」の意味・わかりやすい解説
ティルデン
William Tatem Tilden
生没年:1893-1953
アメリカのテニス選手。フィラデルフィアに生まれる。若くして頭角をあらわし,1913-29年の間に全米チャンピオンの各種タイトル22を獲得。また1920-30年までデビス・カップに出場,シングルスに15勝し,20-26年の7年連続アメリカのチーム優勝をもたらした。ウィンブルドンの全英選手権でも強さを見せつけ,1920,21,30年の3回チャンピオンになった。派手なプレーで知られ,長身を利用したキャノンボールと呼ばれるサービスは有名。技術ばかりでなく理論づけにも貢献し,多くの著作がある。日本にも再々来日し親しまれた。1920年ウィンブルドン決勝,21年デビス・カップ決勝で清水善造と戦い話題になった。のちプロに転向,晩年は不遇であった。日本ではチルデンの名で知られる。
執筆者:広畑 成志
ティルデン
William Augustus Tilden
生没年:1842-1926
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報