テレマーク(その他表記)Telemark

デジタル大辞泉 「テレマーク」の意味・読み・例文・類語

テレマーク(telemark)

スキー創始期の代表的な滑降回転技術。スキーを前後にずらし、深くひざを曲げる姿勢基本とする。現在ではジャンプ着地姿勢などに用いる。ノルウェー地名から。

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精選版 日本国語大辞典 「テレマーク」の意味・読み・例文・類語

テレマーク

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] telemark ノルウェーの地名 Telemark に由来 )[ 異表記 ] テレマルク
  2. スキーで、谷側のひざを曲げ、大きく前に出した山側スキーの内エッジで行なう回転・停止技法。緩斜面深雪に適する。クリスチャニアとともに、創始期のノルウェースキー術の代表的なもの。〔アルス新語辞典(1930)〕
  3. スキーのジャンプ競技で、着地の姿勢をいう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テレマーク」の意味・わかりやすい解説

テレマーク
Telemark

(1) クリスチャニアとともに初期ノルウェースキー術 (ノルディックスキー ) の代表的な回転および停止技術。回転する方向と逆の足を前に出し,それに体重を移して回転方向に向け,回転したあとは後ろ足をひきつけてそろえる。片足による美しい回転技術である。国際スキー連盟 FIS主催の世界選手権大会が開かれる。
(2) ジャンプで,着地する際に要求される姿勢。飛型点の重要な要素。長い距離で姿勢を維持できた場合は高得点となる。反対に,姿勢がとれなかったり不安定な場合は減点対象になる。両手を水平に広げ,両足を前後に開いて,膝と足首を曲げながら着地の衝撃を和らげる。 (1) の回転スタイルからの呼称

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百科事典マイペディア 「テレマーク」の意味・わかりやすい解説

テレマーク

ノルウェーで発達した初期のスキー回転技術。片方の脚の膝(ひざ)を深く曲げて(内スキー),もう一方の脚がつけている外スキーを思いきり前に出し,体重を内スキーから外スキーに移しながら回転する。テレマークはクリスティアニアオスロ古名で,同地で発達したスキー術もクリスチャニアと呼ぶ)西方約270kmの地方名。

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世界大百科事典(旧版)内のテレマークの言及

【スキー】より

…19世紀にはいり,とくにノルウェーでは楽しみのためのスキーが非常な人気を集めて近代スキー発祥の地となる。首都クリスティアニア(オスロの古名)から西へ約270km,テレマーク地方のモルゲダールに住むノルトハイムSøndre Nordheimは,1840年ころ,斜面に着地するジャンプを試みるとともに,締具を改良して体重の移動によるターンを可能にし,急斜面でも深い雪でも自由に滑り降りた。68年には仲間らとクリスティアニアでその技術を披露し,片足を前に出して両膝を曲げた大半径のターンはテレマークの名で普及,1930年代まで使われた。…

※「テレマーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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