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ディオゲネス[シノペ] Diogenēs

翻訳|Diogenēs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ディオゲネス[シノペ]
Diogenēs

[生]前412頃
[没]前324頃.コリント?
シノペ出身のギリシアの哲学者。小ソクラテス学派のキュニコス派の代表的存在で,「樽のディオゲネス」として有名。一説にアンチステネスの弟子。「社会的風習の蔑視」の罪で告訴され,故郷を追放された。アテネに出たのちも,あらゆる慣習的行為や社会通念を軽蔑し極貧の生活に甘んじた。幸福はただ自然的欲求に従った苦労のない自由な生活,すなわちソクラテス的な意志の強さによる節制と無恥の心に支えられてなにものをも顧みることのない自足の生活のうちにあると考えた。アリストテレスはこのような生活態度をとらえて犬と呼んだが,この学派の生活態度は一体にそうであったのでキュニコス (犬のような) 派といわれた。アレクサンドロス大王とのことをはじめ,彼についての逸話は多いがいずれも疑わしい。著作としては,無政府主義的なユートピアの生活を描いた『国家』のほかは,彼のものとされる悲劇も対話篇も真作かどうか確かでない。

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