古代ギリシアの禁欲主義の哲学者。ソクラテスの弟子で、師の質実剛健な実践面を賛美し、これを継承した。アテネのキノサルゲスで教え、キニコス学派の祖といわれている。「快楽よりはむしろ狂気を」ということばが有名。しかし、労苦によって獲得される快楽は否定しない。「富は心のなかにあり」として、無欲にして自ら足れることを徳とした。神話のヘラクレスが彼の理想像であった。彼はまた「aはaとしかいえない」と主張して、ものの定義を認めず、虚偽や反論の可能性をも否定する結果になったといわれる。
[田中享英 2015年1月20日]
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前455頃~前360頃
ギリシアの哲学者。ソクラテスの弟子で,キュニコス派の祖。幸福の源は徳にあり,徳は知に負うものであるとした。また努力の結果得られる快楽のみが幸福につながると考え,ストア学派に影響を与えた。
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…犬儒学派,皮肉派ともいう。ソクラテスの弟子アンティステネスの創唱した古代ギリシア哲学の一派。社会規範を蔑視し,自然に与えられたものだけで満足して生きる〈犬のような〉(ギリシア語でキュニコスkynikos)人生を理想とした。…
※「アンティステネス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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