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トラスカラ トラスカラTlaxcala

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トラスカラ
Tlaxcala

正式名称はトラスカラデシコテンカトル Tlaxcala de Xicohténcatl。メキシコ中部,トラスカラ州の州都。メキシコ市の東約 100km,ラマリンチェ火山北西麓の標高約 2250mの地にあり,サワパン川にのぞむ。周辺の農業地帯の中心地で,トウモロコシ,豆類,家畜などを集散するほか,繊維工業が発達し,綿織物,毛織物,合成繊維などが生産される。スペインによる征服前からインディオのトラスカラ族が住んでいた地域で,正式名称の「シコテンカトル」はトラスカラ族がメキシコ征服者 H.コルテスに協力するのに強く反対した首長の名を記念したもの。コルテスは 1519年市を征服,2年後にアメリカ大陸最初のキリスト教の聖堂 (聖フランシスコ聖堂) を建設。近くにオコトラン神殿やティサトラン遺跡などがある。人口5万 631 (1990推計) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

トラスカラ【Tlaxcala de Xicohténcatl】

メキシコ中央部,同名州の州都。人口2万5000(1990)。東にマリンチェ(4461m),西にイスタクシワトル(5286m)の同国を代表する火山を望み,サウアパン川河岸の標高2230~2250mに位置する。トウモロコシ,豆などの伝統的農業地帯の中核都市。リュウゼツランを原料とするプルケ酒の産地として知られる。16世紀初め30万を数えたトラスカラ族はH.コルテスのアステカ帝国征服に協力し,この地は初期植民史の重要な舞台となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トラスカラ
とらすから
Tlaxcala de Xicohtncatl

メキシコ中部、トラスカラ州の州都。メキシコ中央高原のラ・マリンチェ火山北西麓(ろく)、標高約2250メートルに位置する。人口7万3213(2000)。先住民であるトラスカラ人の土地で、彼らはアステカの連合軍に伏することを拒み、征服者コルテスのスペイン軍についた。正称のヒコテンカトルはアステカと戦った武将の名にちなむ。アメリカ最初のカトリック教会とされるサン・フランシスコ修道院や、郊外の山間の聖地にオクトラン聖堂が残る。農業地帯の中心地で、サラペ(かぶり毛布)と、マゲイ(リュウゼツラン)からつくるプルケ酒が特産物。人口流出が激しい。[高木秀樹]

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