トレス海峡(読み)トレスかいきょう

百科事典マイペディア 「トレス海峡」の意味・わかりやすい解説

トレス海峡【トレスかいきょう】

オーストラリア北端,ヨーク岬とニューギニアとの間の海峡。狭いところでは幅約150kmであるが,トレス海峡諸島(オーストラリア領)やサンゴ礁浅瀬多く航行は難しい。トレス海峡諸島民メラネシア人で,1980年代以降先住民の権利を要求する運動展開マボ判決に発展した。
→関連項目トレスハッドン木曜島ヨーク岬半島

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

改訂新版 世界大百科事典 「トレス海峡」の意味・わかりやすい解説

トレス海峡 (トレスかいきょう)
Torres Strait

オーストラリア大陸北東部のヨーク岬半島とニューギニア島南岸との間の海峡。最も狭い所では幅が150km。トレス海峡諸島の島が散在し,潮流と浅瀬のために,古くから航行の難所として知られている。トレス海峡諸島はオーストラリア領であるが,島民にはパプア・ニューギニア人との共通点が見られる。1606年にスペイン人トレスが初めて通過し,ニューギニア島とオーストラリア大陸が地続きでないことを確認した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トレス海峡」の意味・わかりやすい解説

トレス海峡
とれすかいきょう
Torres Strait

オーストラリア北端とニューギニア島南岸との間の海峡。最小幅150キロメートル。島が散在し潮流と浅瀬のため航行の難所として知られる。トレス海峡諸島の島民にはパプア・ニューギニア人との共通点がみられる。1606年スペイン人トレスが通過し海峡であることを確認。

[谷内 達]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トレス海峡」の意味・わかりやすい解説

トレス海峡
トレスかいきょう
Torres Strait

オーストラリアのヨーク岬半島とニューギニア島との間にある海峡で,アラフラ海サンゴ海とを結ぶ。小島,浅瀬,岩礁が多く,航路が限られている。幅 130km。海峡内のトレス海峡諸島はオーストラリアのクイーンズランド州に属している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトレス海峡の言及

【トレス海峡】より

…最も狭い所では幅が150km。トレス海峡諸島の島が散在し,潮流と浅瀬のために,古くから航行の難所として知られている。トレス海峡諸島はオーストラリア領であるが,島民にはパプア・ニューギニア人との共通点が見られる。…

※「トレス海峡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android