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ドチザメ Triakis scyllium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドチザメ
Triakis scyllium

メジロザメ目ドチザメ科の海水魚。全長 1.5mに達する。体はやや細長く,頭部は縦扁し,尾部は側扁する。口は下位で,口角の唇褶は発達している。眼はやや細く,瞬膜がある。体は灰色で,ぶち状斑や暗色横縞がある。胎生。日本の水族館で最もよく見られるサメで,性質はおとなしい。沿岸性。北海道南部以南,日本海大陸沿岸から台湾まで分布する。肉は練製品の原料となる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ドチザメ【Triakis scyllia】

メジロザメ目ドチザメ科の海産魚。和名は動作が鈍いことに由来するのであろう。同属のサメに対し英名leopard sharkという。この英名は体の模様がヒョウに似ているところから生じた名称であるが,日本のドチザメには灰黒色の地肌に約10条の暗色横帯と黒点が散在し,ヒョウの模様には似ていない。本州中部以南中国に分布する。眼に光の入量を調節したりする機能があるといわれる瞬皺(しゆんしゆう)があることおよび使われている歯が前後に2列以上配列していることが特徴。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドチザメ
どちざめ / 奴智鮫
leopard shark
[学]Triakis scyllia

軟骨魚綱サメ目ドチザメ科に属する海水魚。北海道南部以南の日本各地、朝鮮半島、台湾、中国の沿岸に分布する。第1背びれは腹びれより前にあること、目は細長く一種のまぶた(瞬膜)があること、体に幅の広い暗色の垂直の縞(しま)紋様があること、などが特徴。きわめて沿岸性で海藻の間などにすみ、夜間エビなどの小動物を捕食する。卵胎生で、6、7月に交尾し、春に30センチメートルくらいの子を20尾前後産む。全長1.5メートルになるが、性質は穏やかで、しかも飼育しやすいので水族館でもっとも多く飼われている種である。肉はあまり利用されていない。[仲谷一宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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