ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドラックマン」の意味・わかりやすい解説
ドラックマン
Drachmann, Holger Henrik Herholdt
[没]1908.1.14. ホーンベック
デンマークの詩人。海軍軍医の子として早くから海に親しみ,初めは海洋画家を志す。渡英してロンドンで造船工たちと交わり,長詩『イギリスの社会主義者たち』 Engelske Socialister (1871) でデビュー。『詩集』 Digte (72) ,『低音のメロディー』 Dæmpede Melodier (75) ,『ぶどうとばら』 Ranker og Roser (79) などが続き,G.ブランデスを中心とした新文学運動の代表詩人と目された。物語や戯曲にも筆を染め,物語詩『太陽の東,月の西』Østen for Solen og Vesten for Månen (80) ,小説『抵当に入れられて』 For skrevet (90) などを書いた。後期の詩では一女性への熱烈な恋愛から生れた『歌の本』 Sangenes Bog (89) が有名。
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