ドリン剤(読み)ドリンザイ

化学辞典 第2版「ドリン剤」の解説

ドリン剤
ドリンザイ
drin insecticides

有機塩素殺虫剤一種で,環状ジエン殺虫剤の総称ディールス-アルダー反応により合成され,アルドリンディルドリンエンドリンなどがある.アルカリに安定で,アルカリ性の農薬肥料と混用すると土壌害虫の駆除に効果がある.しかし,残留性が高く,淡水魚に対する毒性(TLm 値)がきわめて強いので,農薬取締法によりその製造・使用が規制されている.現在,エンドスルファン(LD50 80~100 mg/kg(ラット経口))のみが登録に残っている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

精選版 日本国語大辞典「ドリン剤」の解説

ドリン‐ざい【ドリン剤】

〘名〙 (ドリンはdrin) 有機塩素系殺虫薬の一種、環状ジエンの殺虫剤の総称。ディルドリン、アルドリン、エンドリンなど。防疫、農薬などに広く用いられたが、蓄積毒性が問題となり、世界各地で使用が禁止されつつある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典 第2版「ドリン剤」の解説

ドリンざい【ドリン剤】

有機塩素系殺虫剤で,アメリカのハイマンJ.Hymanによって1948年ころから開発された。環状ジエン体に塩素が置換した一連の殺虫剤の総称。アルドリン,クロルデン,ディルドリン,エンドリン,ヘプタクロル,ベンゾエピン(α‐およびβ‐エンドスルファン)などがこの系列に含まれる。これらはディールス=アルダー反応(ジエン合成)によって製造され,いずれも土壌害虫に卓効があることから,日本でもこれらドリン剤が多用された。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

景気ウォッチャー調査

内閣府が2000年1月から毎月実施している景気動向調査。生活実感としての景況感を調査するのが狙い。具体的にはタクシーの運転手、小売店の店長、娯楽施設の従業員、自動車ディーラー、派遣従業員、設計事務所所...

景気ウォッチャー調査の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android