ナク

デジタル大辞泉 「ナク」の意味・読み・例文・類語

ナク(NaK)

ナトリウム22パーセント・カリウム78パーセントの合金常温液体原子炉冷却材使用

な‐く

《打消しの助動詞「ず」のク語法上代語》ないこと。→なくに
「ももしきの大宮人熟田津にきたつ船乗しけむ年の知ら―」〈・三二三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ナク」の意味・読み・例文・類語

な‐く

  1. ( 打消の助動詞「ず」のク語法 )
  2. …ないこと。
    1. [初出の実例]「足柄の箱根の山に粟蒔きて実とはなれるを逢は奈久(ナク)もあやし」(出典:万葉集(8C後)一四・三三六四)
  3. 体言止めの一種として、詠嘆の意を表わす。
    1. [初出の実例]「山振(やまぶき)の立ちよそひたる山清水酌(く)みに行かめど道の知ら鳴(なく)」(出典:万葉集(8C後)二・一五八)

なくの補助注記

( 1 )打消の助動詞「ず」の古い未然形「な」に体言的接尾語「く」のついたもの。形容詞「なし」の連用形とは別語。
( 2 )動詞の未然形に下接し、文中では体言句を構成し、文末では一種の体言止めとなる。文末では下に「に」のついた「なくに」の形が多い。


ナク

  1. 〘 名詞 〙 ( NaK )( ナトリウムの原素記号 Na+ カリウムの原素記号 K ) ナトリウム二二パーセント、カリウム七八パーセントの合金。常温で液体。原子炉の冷却材に用いる。空気や水と接触すると激しく反応する。

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