ナショナルリーグ(読み)なしょなるりーぐ(英語表記)National League

翻訳|National League

デジタル大辞泉 「ナショナルリーグ」の意味・読み・例文・類語

ナショナル‐リーグ(National League)

米国のプロ野球メジャーリーグの一。1876年に8球団で結成、現在では15球団が加盟。ナリーグ。NL。→アメリカンリーグ

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精選版 日本国語大辞典 「ナショナルリーグ」の意味・読み・例文・類語

ナショナル‐リーグ

  1. ( [アメリカ] National League ) アメリカプロ野球の二大リーグ一つ。一八七六年結成。現在、一六球団が所属。→アメリカン‐リーグ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナショナルリーグ」の意味・わかりやすい解説

ナショナル・リーグ
なしょなるりーぐ
National League

アメリカのプロ野球リーグの頂点にたつ、大リーグ(メジャー・リーグ)の一つ。1876年創設。その年からリーグ戦が始まり、当初は大都市ボストン、ニューヨーク、シカゴシンシナティハートフォード、ルイビル、フィラデルフィアセントルイスにそれぞれ本拠地を置く8球団で構成され、試合の管理、統制が図られ、球団のオーナーに絶対的な権力が与えられた。19世紀が終わりを迎えるころには、ナショナル・リーグ(ナ・リーグ)のスター選手たちの名前はアメリカの各家庭に浸透していった。

 1950年代にチームの本拠地移転ラッシュが始まり、1958年にブルックリン・ドジャース(現、ロサンゼルス・ドジャース)とニューヨーク・ジャイアンツ(現、サンフランシスコ・ジャイアンツ)が大陸を横断して、それぞれロサンゼルス、サンフランシスコに移転。アメリカ全土へとフランチャイズが広がった。それによってリーグ全体の人気が高まると、1962年に球団数拡張を行い、ニューヨーク・メッツ、ヒューストン・コルト.45s(フォーティファイブス)(現、ヒューストン・アストロズ)両球団が加わって10球団となった。続いて、1969年にサンディエゴ・パドレスと大リーグ史上初の国際球団としてカナダのモントリオール・エクスポズ(現、ワシントン・ナショナルズ)の2球団が加入して12球団となり、同時に東西6球団ずつの地区制を採用した。さらに、1993年にフロリダ・マーリンズ(現、マイアミ・マーリンズ)とコロラド・ロッキーズの2球団が加盟、東西7球団ずつの14球団へ拡張。1994年には地区再編成を行い、東地区5球団、中地区5球団、西地区4球団の3地区制となった。そして、1998年にアメリカン・リーグ(ア・リーグ)からミルウォーキー・ブリュワーズが中地区に移行、新しくアリゾナ・ダイヤモンドバックスも西地区に加わり、計16球団になった。2013年にナ・リーグ中地区のヒューストン・アストロズが球団売却を機にア・リーグ西地区に移行。両リーグともに15球団、各地区5球団ずつの編成となった。

 1876年創設のナ・リーグは保守的で伝統的な野球を守り続けたが、2022年から正式に指名打者制度(DH制)が導入された。

[福島良一 2024年5月17日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナショナルリーグ」の意味・わかりやすい解説

ナショナルリーグ
National League; NL

アメリカ合衆国のプロ野球リーグの一つ。アメリカンリーグとともに大リーグを構成する。1876年,8球団が加盟して創立。ナショナルリーグに対抗するかたちでいくつかのリーグが生まれたが,1901年にアメリカンリーグがスタートすると,1903年以後は二大リーグの優勝チームでワールドシリーズを戦うことになった。1962年加盟球団が 10球団となり,さらに 1969年から 12球団編成となったため,移動の便宜を考えて東西 2部制をとり,両地区の 1位同士でリーグ優勝決定戦が行なわれるようになった。1993年から 14球団編成となり,1994年に東西 2部制から東地区,中地区,西地区の 3地区制を採用。これによって,3地区それぞれの優勝チームと,各地区 2位チームのなかで最も勝率の高い(ワイルドカード)1チームを加えた 4チームでプレーオフを行ない,リーグ優勝チームを決定することになった。1998年から 2球団が加わり 16球団に,2013年にリーグ再編により 15球団となった。また 2013年からはワイルドカードが 2チームに増え,1試合のワイルドカードゲームを行ない,その勝者がプレーオフに進出することになった。(→野球

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百科事典マイペディア 「ナショナルリーグ」の意味・わかりやすい解説

ナショナル・リーグ

米国のプロ野球連盟の一つ。アメリカン・リーグとともにメジャー・リーグ(大リーグ)を構成。創設は1876年で米国野球リーグ中最も古い。東地区,中地区,西地区に分かれ(ディビジョン),各地区の1位と各地区2位チームの中で最高勝率の1チーム(ワイルドカード)の計4チームがプレーオフを行い,2チームによるリーグ・チャンピオンシップ戦を経て優勝チームがワールド・シリーズへの出場権を得る。2013年現在15球団。→プロ野球
→関連項目コミッショナー

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改訂新版 世界大百科事典 「ナショナルリーグ」の意味・わかりやすい解説

ナショナル・リーグ
National League

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世界大百科事典(旧版)内のナショナルリーグの言及

【アメリカ大リーグ】より

…アメリカ合衆国のプロ野球組織の頂点にはメジャー・リーグmajor league(大リーグ)があり,それは,アメリカン・リーグ(1900年創立,略称ア・リーグ)14,ナショナル・リーグ(1876年創立,略称ナ・リーグ)16の計30球団によって構成されている。 ア・リーグ,ナ・リーグともそれぞれ東部・中部・西部の3地区に分かれ,1シーズンのリーグ戦を戦う。…

【野球】より

…世界野球連盟Internationale Baseball Association(IBA)には100ヵ国以上が参加している。
[起源]
 1907年,アメリカのナショナル・リーグのミルズ会長を委員長とする6人の委員で〈ベースボール起源調査委員会〉がつくられた。この委員会は,もと投手で当時アメリカで最大の運動具商のスポルディングAlbert Goodwill Spalding(1850‐1915)が依頼して構成されたといわれる。…

※「ナショナルリーグ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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