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ニホンオオカミ Canis lupus hodophilax; Japanese wolf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニホンオオカミ
Canis lupus hodophilax; Japanese wolf

食肉目イヌ科。ヤマイヌともいう。オオカミのなかでは最も小型で,体長 1m,尾長 30cm内外。前後肢が短い。 1905年に奈良県吉野郡鷲家口 (わしかぐち) で捕獲されたものが日本における最後の記録で,標本数はきわめて少い。剥製は世界中で5体しか残っていない絶滅種とされている。しかし,現在もまだ生存しているという説もあるが,真偽のほどは明らかでない。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ニホンオオカミ

体長1メートル前後、尾の長さは30~40センチ。シカやイノシシを捕食し、群れで暮らす。明治期まで本州、四国、九州に広く生息していたが、乱獲や伝染病で激減したとされる。1905年を最後に公式な捕獲例はなく、91年に絶滅種に指定された。今も各地から目撃情報が出てくるが、国立科学博物館の元科学教育室長、小原巌さんは「体長1メートルほどの獣の死骸が1世紀もの間、見つかっていないのは不自然。生存の可能性は限りなくゼロに近い」とみる。

(2013-10-03 朝日新聞 夕刊 1社会)

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百科事典マイペディアの解説

ニホンオオカミ

オオカミ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニホンオオカミ
にほんおおかみ / 日本狼
Japanese wolf
[学]Canis hodophilax

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。ヤマイヌともいう。本州、四国、九州の特産。体長82~110センチメートル、尾長30センチメートル前後。タイリクオオカミに似るが、より原始的な種で、四肢、耳介、吻(ふん)が短く、額が高まらない。体は灰褐色で背が黒く、目の周りに淡色斑(はん)がない。頬(ほお)と四肢の内面は白色。シカを主食とし、ウマなどを襲うので恐れられていたが、1905年(明治38)に奈良県の鷲家口(わしかぐち)で捕獲された若い雄を最後に絶滅したとみられる。国内には剥製(はくせい)が3点、全身骨格が1点しか残っていない。[今泉吉典]

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