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ネジレバネ

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百科事典マイペディアの解説

ネジレバネ

ネジレバネ目(撚翅(ねんし)目)に属する昆虫の総称。体は軟らかく,雄の前翅は退化して棍棒(こんぼう)状,後翅は膜状に発達するが,雌は蛆(うじ)状で全く翅を欠く。

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世界大百科事典 第2版の解説

ネジレバネ【stylopid】

ネジレバネ目Strepsipteraに属する昆虫の総称。撚翅(でんし)類ともいう。すべて他の昆虫(おもに半翅類と膜翅類,少数がシミ類,直翅類,カマキリ類)に内部寄生し,著しい雌雄異形を示す。雄のみが有翅で,羽化後寄主体から脱出するが,きわめて短命。名のように前翅がねじれた棍棒状で,膜質の後翅のみによって飛ぶ。体長は雄1.3~8mm,雌2~15mm。触角は4~7節で,少なくとも第3節には必ず1本の長い側枝がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ネジレバネ
ねじればね
strepsipteran

昆虫綱撚翅(でんし)類(目)Strepsipteraに属する昆虫の総称。撚翅(ねんし)類ともいい、またネジレバネ類(目)とすることもある。すべてほかの昆虫の腹部に内部寄生し、雄成虫だけにはねがある。その前翅がねじれた棍棒(こんぼう)状であるため、この名がついた。後翅は膜質で数本の放射状の翅脈があるが、飛ぶ力は弱い。雄は体長1ミリメートルないし数ミリメートルと小さく、触角は4~7節で、少なくとも第3節には長い側枝があるので、枝分れしているようにみえる。脚(あし)には転節がなく、(ふせつ)も2~5節で、4節以下のものではつめもない。雌はシミに寄生する数種を除き、一生内部寄生性で、薄板状の頭胸部と、皮膚の弱い円筒状の腹部とからなり、体長は数ミリメートルないし十数ミリメートルで、複眼、触角、脚はない。雌雄とも成虫は食物をとらないので口器は著しく退化する。
 北極圏と南極大陸を除くすべての大陸に分布し、新生代第三紀の化石種4種を含め、10科約450種が命名されているが、オーストラリアにはなお約90種の未命名種があるという。日本からは5科31種が知られている。羽化した雄は数時間ないし1日程度の寿命しかなく、この間に雌の寄生した寄主を探して交尾をする。雌は寄主体外に露出させた頭胸部の前端近くに育溝の開口をもち、ここから精子を受け取る。交尾後の雌の体内ではやがて数千ないし数万の卵が孵化(ふか)し、1齢幼虫が育溝の開口から脱出して分散し、寄主の幼虫に到達すると、その体内に侵入して寄生生活に入る。ウンカ、ヨコバイ、カメムシ、直翅類に寄生するものでは雄の寿命が比較的長く、夜間灯火に飛来した例も多いが、ハチ類(ハナバチ、カリバチ)に寄生するものでは、おそらく寄主巣内で容易に雌と出会えるためか、寿命が短く、灯火にきた例はない。ウンカ、ヨコバイなどの作物害虫に寄生するものは天敵としての価値がある。よい雄の標本をとるには、寄生された寄主を飼育して、その羽化を待つのがよい。[木船悌嗣]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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