ネセバル(英語表記)Nesebǔr

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ネセバル
Nesebǔr

ブルガリア東部,ブルガス州の黒海沿岸,本土と砂州でつながった半島にある町。旧称メセンブリア Mesembria (1934まで) 。ブルガスの北東約 35kmに位置する。古代からの遺跡の多い観光地として有名。前 1000年頃のトラキア時代からメセンブリアの名で知られたが,前 510年ギリシア植民都市となり,前3世紀には経済的に繁栄した。前 72年にローマ軍が占領,812年に第1次ブルガリア帝国が領有したが,数度のビザンチン帝国の支配を経て,第2次ブルガリア帝国領の主要都市の一つとなった。 1371年からはオスマン帝国領。 1913年にブルガリア領として回復された。前3世紀のネクロポリス跡,3~4世紀建設の城塞および港湾施設の遺跡をはじめ,6世紀および 11~14世紀の各時代の 40あまりの聖堂,19世紀の復興期の木造民家群などが保存公開され,1983年世界遺産の文化遺産に登録。人口 8248 (1986推計) 。

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デジタル大辞泉の解説

ネセバル(Nesebar/Несебър)

ブルガリア東部、黒海に面する町。古代トラキア人集落メネブリアに起源し、紀元前6世紀初頭に古代ギリシャの植民都市メセンブリアが建設され、アポロニア(現ソゾポル)とともに海上交易の拠点として栄えた。続いて古代ローマ帝国東ローマ帝国に支配され、第一次ブルガリア帝国時代に現名称に改称。第二次ブルガリア帝国時代に最盛期を迎えたが、十字軍に征服されて東ローマ帝国に復帰した。以降、オスマン帝国支配が続き、19世紀末よりブルガリア領。黒海に突き出た半島部に聖パントクラトール教会聖ステファン教会などの歴史的建造物が残る。3000年にわたる歴史を有する古都として知られ、1983年に世界遺産(文化遺産)に登録された。

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百科事典マイペディアの解説

ネセバル

ブルガリア東端の黒海につき出た出島。古来,争奪の的となった地で,かつては城壁に囲まれていた。約3000年の歴史をもち,古くはトラキア人が住みつき,その後ギリシア,マケドニア,ローマ,ビザンティンに支配された。ヘレニズム時代のアクロポリスの跡やアポロ神殿,広場などが残る。11世紀に建てられたビザンティン様式の聖ステファン教会,〈海のバシリカ〉と呼ばれる聖ジョン教会,19世紀の民族復興期に造られた木造住宅などが有名。旧市街は1983年,世界文化遺産に登録。

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