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ハイイロミズナギドリ Puffinus griseus; sooty shearwater

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハイイロミズナギドリ
Puffinus griseus; sooty shearwater

ミズナギドリ目ミズナギドリ科。全長 43cm。全身が暗い灰褐色で,背や肩は各羽の縁の色が薄く,うろこ状の模様になっている。や脚も黒い。飛ばないと見えないが,の下面は前後が灰褐色で,中央部が白い。ニュージーランドオーストラリア南部,チリ南部などの沖合いの島嶼で繁殖する。繁殖は 10月に始まり,3~5月には繁殖地を離れ,太平洋大西洋のそれぞれ西部を北上し,5~6月頃日本近海に現れる。北極海近くに達すると東に向きを変え,今度は大西洋と太平洋のそれぞれ東部を南下して繁殖地へ戻る。ニュージーランドで繁殖した個体が 7万4000kmを移動したという記録がある。繁殖期以外は終日海上で生活し,イカや小型の魚類を潜水してとる。生息数は多いが,食料として,また脂をとるために捕獲されたり,漁網釣針にかかって溺死したり,温暖化による環境変化の影響を受けたりして減少している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハイイロミズナギドリ
はいいろみずなぎどり / 灰色水薙鳥
sooty shearwater
[学]Puffinus griseus

鳥綱ミズナギドリ目ミズナギドリ科の海鳥。全長約50センチメートルの中形種。外洋性で、ニュージーランド近海や南アメリカ南部の寒流域で繁殖し、北太平洋、北大西洋に渡る。日本では初夏、太平洋岸海上でみられる。[長谷川博]

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世界大百科事典内のハイイロミズナギドリの言及

【ミズナギドリ(水凪鳥)】より

…日本では小笠原諸島でオナガミズナギドリP.pacificusが繁殖している。南半球で繁殖し,初夏,日本近海に渡ってくるアカアシミズナギドリP.carneipes,ハイイロミズナギドリP.griseus(イラスト),ハシボソミズナギドリP.tenuirostrisは北太平洋で越冬し南半球に戻る。
[ミズナギドリ目]
 ミズナギドリ目Procellariiformesの海鳥は,共通の特徴として発達した管状の鼻をもち,特異な体臭をはなつ。…

※「ハイイロミズナギドリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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