ハイデガー(英語表記)Heidegger, Johann Heinrich(Hans Heinrich)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハイデガー
Heidegger, Johann Heinrich(Hans Heinrich)

[生]1633.7.1.
[没]1698.1.18.
スイスのプロテスタント神学者。ハイデルベルク,シュタインフルト大学教授を経て,1667年チューリヒ大学倫理学教授となる。神学的には改革派の正統主義に属する。プロテスタント諸教会を統一しようとして,75年「スイス一致信条」 Formula Consensus Helvetica起草の中心となる。主著『キリスト教神学集成』 Corpus theologiae christianae (2巻,1700) 。

ハイデガー
Heidegger, Martin

[生]1889.9.26. バーデン,メスキルヒ
[没]1976.5.26. バーデン,メスキルヒ
ドイツの哲学者。フライブルクでハインリヒ・リッケルトに学び,エトムント・フッサールの影響を受け,1923年マールブルク大学教授,1928年フライブルク大学教授,1933年同大学総長。 1934年辞任。哲学は人間存在の解釈学から出発する現象学存在論であるという立場から,人間存在分析を通して存在の意味への問いを新たに設定した主著『存在と時間』 Sein und Zeit (1927) は,実存主義その他に広範な影響を与えた。第2部未刊のまま 1935年頃より思索方位が存在から人間存在を見返す方向へ変わり,『森の道』 Holzwege (1950) などで,言葉を手がかりとする超哲学的思索へ向かった。また西洋哲学は「存在忘却の歴史」であり,現代は「故郷喪失」の時代であるとした。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ハイデガー

(Martin Heidegger マルチン━)⸨ハイデッガー⸩ ドイツの哲学者。キルケゴールの影響を受け、フッサールの現象学の方法に基づき、人間すなわち現存在を時間性としてとらえる基礎的存在論としての実存哲学を展開した。一九三三年、フライブルク大学の総長に就任するが、翌年辞任。それ以降は、ヘルダーリンの詩やニーチェの思索を手がかりにして西洋形而上学の始元に迫り、存在そのものを問い直す思索へと向かった。主著「存在と時間」「形而上学とは何か」など。(一八八九‐一九七六

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