ドイツの作家W・マイヤー・フェルスターの戯曲。自作の小説『カール・ハインリヒ』を劇化したもので、1901年ベルリンで初演され大評判をよんだ。日本でも1913年(大正2)に松井須磨子(すまこ)主演で当たりをとって以来しばしば上演された。ザクセンのカールスブルク大公国の皇太子カール・ハインリヒがハイデルベルク大学に入学した。古城と川の眺めの美しい大学町ハイデルベルクでカールは学生の世界に溶け込み、宮廷ではついぞ味わいようのない、夢のように楽しく自由な日々を送り、オーストリア娘ケーティとの語らいに幸福を感じる。大公の発病のため大学生活を中断して故国に帰ったカールは、2年後に懐しい大学町を再訪する。意にそわない結婚を予定されているカールは、ケーティに再会して、悲しみの別離のときを迎える。
[宮下啓三]
『丸山匠訳『アルト・ハイデルベルク』(岩波文庫)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新