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イスラエルの地中海岸にある港湾・工業都市。人口26万8300(2004)。アラビア語ではハイファーḤayfā。背後にカルメル山地が迫るハイファは,約26km南方に古くから栄えたアッカー(アッコ)港があったため,港としての重要性はほとんどなかった。ところが19世紀に登場した汽船が,アッカーの狭い自然港に入港できなくなったこと,1905年にハイファとダマスクス間に鉄道が開通したことから,ハイファは重要港となり,33年には近代的港湾施設が建設された。さらに34年にはイラクのキルクークからの送油管が敷設され,精油所のほか,セメント,食品などの工業が興ってハイファ市は大きく発展した。第2次大戦直後の人口はアラブとユダヤ人がほぼ同数であったが,第1次中東戦争(1948-49)の結果アラブのほとんどが追われ,以後ユダヤ人の都市として急速に近代化と膨張を遂げた。現在ではテルアビブと並ぶイスラエル最大の工業地帯であり,とくに重化学工業が盛んである。カルメル山地に広がる市街地は美しい風景に恵まれ,イスラエル工科大学(テクニオン),ハイファ大学,海洋博物館などの教育・文化施設も多い。
執筆者:木村 修三
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パレスチナ北部の港湾都市。地中海に突出したカルメル山地北端に位置する。人口は25万2300(1995)、28万2364(2018推計)で、イスラエル支配地域ではエルサレム、テル・アビブに次いで第3位である。20世紀になってユダヤ人入植者が急増し、ダマスカス、ベイルート、スエズへの鉄道が建設され、イラクのキルクーク油田とパイプラインで結ばれてから急速に発展した。イスラエル建国後は鉄道やパイプラインは閉鎖されたが、現在は柑橘(かんきつ)類、セメント、せっけんなどの輸出港として、また石油、鉄鋼、機械、化学などの重化学工業基地として発展している。ほかに、工科大学、バハーイ教本部、海軍基地などがある。
[高橋和夫]
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