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ハエカビ(蠅黴) ハエカビEntomophthora muscae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハエカビ(蠅黴)
ハエカビ
Entomophthora muscae

藻菌類虫生藻菌目ハエカビ科。イエバエその他のハエ類に寄生する。宿主体内でこの菌が生育するとハエは活動力を失い,水辺の植物の葉の裏などに止ったまま死ぬ。このとき菌糸は虫体の気門などから外に出て,その表面に菌糸層を生じ,これに分生子柄が密生して多核の分生子をつける。この分生子柄の弾性によって分生子は前方に射出され,ハエの体に当ると分生子は付着器を伸ばしたり,粘着性の物質を出してキチン層に固着し,さらに機械的にそれを貫入する。この科の菌はいずれも昆虫類に寄生し,約 100種が知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハエカビ【ハエカビ(蠅黴) Entomophthora】

接合菌類のハエカビ目に含まれる1属の菌類。この属の菌はすべて昆虫の内部寄生菌である。もっとも著名な種類はE.muscae (Cohn) Fres.で,かつてEmpusa muscae (Fr.) Cohnと呼ばれたものである。窓ガラス,柱,葉の裏面などにハエがとまって死んでいることがあるが,これはこの菌に寄生されたものである。雨期に多いようであるが,ハエの死体は白い粉状を呈し,その周辺は白い暈(かさ)状の粉のようなものに取り巻かれている。

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