日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハッサン」の意味・わかりやすい解説 ハッサン(2世)はっさんHassan b. Mohammad b. Youssef(1929―1999) モロッコの国王。17世紀以降モロッコを支配するアラウィ朝の直系に生まれ、1961年に父王ムハンマド5世の死とともに即位した。1962年に立憲王政の新憲法を制定し政治体制を整備したが、1970年代初めにクーデター未遂事件が連続して起こるなど、政情は安定しなかった。だがこの危機を乗り越えたあとは、軍部および地主層の支持と政党間の対立抗争を背景に、三軍の最高司令官を兼ねるとともに、イスラム信徒の長としての宗教的な権威を保持することによって国政の実権を掌握した。[宮治一雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハッサン」の意味・わかりやすい解説 ハッサンHassan インド南西部,カルナータカ州南部の町。マイソール北西約 98km,ウェスタンガーツ山脈中,標高 940mに位置。西方の丘陵地で産する鉱物資源 (クロム鉄鉱,石膏,陶土,マグネサイト) やプランテーションのコーヒー,カルダモン,東方の平野で栽培される雑穀類,搾油用種子などを集散。精米,農機具製造,セメントなどの工場がある。付近にはホイサラ朝時代の避暑地跡などがある。人口9万 719 (1991) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by