ハドリアヌス6世(読み)ハドリアヌスろくせい(英語表記)Hadrianus VI

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハドリアヌス6世」の意味・わかりやすい解説

ハドリアヌス6世
ハドリアヌスろくせい
Hadrianus VI

[生]1459.3.2. ユトレヒト
[没]1523.9.14. ローマ
ユトレヒト出身の第218代教皇在位 1522~23)。本名 Adrian Florenszoon Boeyens。唯一のオランダ人教皇で,1978年にヨハネス・パウルス2世が選出されるまで,最後の非イタリア人教皇だった。ルーバン大学で学び,そこで司祭叙階され,神学の教授や学長を務めた。弟子の一人にルネサンス期の偉大な人文主義者デシデリウス・エラスムスがいる。1507年のちの神聖ローマ皇帝カルル5世の家庭教師となり,1516年にトルトサ司教,1517年にアラゴンの宗教裁判官(→宗教裁判),枢機卿(→カーディナル)となった。1522年1月に教皇に選出。教会改革に尽力したが,ローマ人からはよそ者としてうとまれ,イタリア人枢機卿の抵抗やドイツのプロテスタント(→宗教改革),トルコ軍などの圧力などにも直面し,目立った業績は残せなかった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

367日誕生日大事典 「ハドリアヌス6世」の解説

ハドリアヌス6世

生年月日:1459年3月2日
唯一のオランダ人教皇(在位1522〜23)
1523年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android