ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハバナ宣言」の意味・わかりやすい解説
ハバナ宣言
ハバナせんげん
Declaración de la Habana
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キューバの革命政権がその初期に発した宣言で、ハバナ宣言と第二ハバナ宣言からなる。ハバナ宣言が発せられたのは1960年9月で、当時、キューバとアメリカとの関係は悪化の一路をたどっており、一方でキューバは当時のソ連や中国との結び付きを強めつつあった。このような情勢のもとで、米州諸国外相会議が、中ソ両国のキューバ支援をアメリカ州に対する干渉だと非難したサン・ホセ宣言を採択したのに対抗して出されたのがハバナ宣言である。同宣言はアメリカ帝国主義への反対、すべての社会主義国との関係の樹立、世界の人民との連帯を打ち出した。第二ハバナ宣言は、62年1月に開かれた米州諸国外相会議が米州機構からのキューバの除名を決議したのに対抗して同年2月に出されたもので、アメリカ帝国主義とラテンアメリカにおけるその同盟者たちを激しく非難し、ラテンアメリカにおける武力革命の必要性を提唱した。
[加茂雄三]
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…同年4月,アメリカ政府に支援された反革命軍がキューバのヒロン海岸に侵攻したが,キューバ軍はそれを撃退し,その侵攻直前にカストロ首相はキューバの社会主義革命を宣言した。 一方,キューバは1960年9月に第一ハバナ宣言,62年2月に第二ハバナ宣言を発表し,ラテン・アメリカにおける〈アメリカ帝国主義〉との闘争を積極的に呼びかけて,ラテン・アメリカにおける新しい革命運動の中心となった。ソ連を中心とする社会主義諸国との関係もますます強めてゆき,62年10月のいわゆる〈キューバ危機〉事件でキューバ・ソ連関係は一時冷却したが,その後まもなく関係は修復された。…
※「ハバナ宣言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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