バンクス諸島(読み)バンクスショトウ(英語表記)Banks Islands

デジタル大辞泉 「バンクス諸島」の意味・読み・例文・類語

バンクス‐しょとう〔‐シヨタウ〕【バンクス諸島】

Banks Islands南太平洋ニューヘブリディーズ諸島北部の島々バヌアツ領。ガウア島・バヌアラバ島という二つ火山島をはじめ、大小七つの島で構成される。名称は、J=クック航海に同行した植物学者バンクスに由来する。ガウア島のガラット山には南太平洋最大の火口湖がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンクス諸島」の意味・わかりやすい解説

バンクス諸島
ばんくすしょとう
Banks Islands

太平洋南西部、メラネシアのニュー・ヘブリデス諸島の北部を占める島々。バヌアツ(ニュー・ヘブリデス)領。バヌア・ラバVanua Lava島(人口1580、1998年)、ガウアGaua(別名ラコンLakonまたはサン・マリアSaint Maria)島(人口1512、1998年)という二つの大きな火山島を中心に、メレ・ラバMere Lava(またはスター・ピークStar Peak)、ウレパラパラUreparapara、モタMota(またはシュガーローフSugarloaf)、モタ・ラバMota Lava(またはバルアValua)、バトガナイVatganai(またはバツ・ランディVatu Rhandi)、メリグMerigの六つの小島からなる。バヌア・ラバ島とガウア島は、いずれも長径24キロメートル、短径20キロメートルで、前者が面積330平方キロメートル、最高点951メートル、後者が面積324平方キロメートル、最高点701メートル。パンの木、ココナッツ、バナナを産する。

[大島襄二]

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改訂新版 世界大百科事典 「バンクス諸島」の意味・わかりやすい解説

バンクス[諸島]
Banks Islands

南西太平洋,バヌアツ共和国を形づくるニューヘブリデス諸島北部に位置する火山性の島群。人口約4000。おもな島は中央に直径6kmにわたる火口湖をもつガウア島,バヌア・ラバ島,ウレパラパラ島,モタ島,メレ・ラバ島である。ガウア島,バヌア・ラバ島の両火山は1965年に大噴火を起こした。住民メラネシア人で,かつてはタマテと呼ばれる男子の秘密結社があった。この結社に属する男たちは全身扮装で覆い隠し,死者の霊として女や子どもたちの前に現れては,おどかしたり物を壊したりした。現在はキリスト教化が進み,こうした結社は姿を消した。
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世界大百科事典(旧版)内のバンクス諸島の言及

【メラネシア人】より

…儀礼は思春期,成年式,葬式に集中しがちである。政治的な機能をももち得た秘密結社が海岸地方で見られたが,とりわけバンクス諸島で発達した。儀礼に伴って仮面が発達しており,超自然的なものをあらわす特定の人間によって身につけられる。…

※「バンクス諸島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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