世界大百科事典 第2版 「バースカラ[2世]」の意味・わかりやすい解説
バースカラ[2世]【Bhāskara II】
インド科学において最も有名な天文学者,数学者。7世紀の同名の天文学者と区別するために〈2世〉を付すのが慣例である。ゴートラ(家名)をシャーンディリヤというバラモン階級の家系に属し,先祖にも多くのすぐれた学者がいたことがわかっている。彼自身は父親のマヘーシュバラから数学と天文学を学んだ。生地は現在のマイソール地方のビジャープル市である。36歳のとき《シッダーンタ・シローマニSiddhānta‐śiromaṇi》と総称される数学と天文学の四部作を完成した。
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