パンジャブ(英語表記)Punjab

翻訳|Punjab

精選版 日本国語大辞典 「パンジャブ」の意味・読み・例文・類語

パンジャブ

(Paṃjāb)
[一] インド北西部からパキスタン中北部にまたがるインダス水系中流域地方。ジェラム・チェナーブなどインダス川支流が流れ、灌漑による農業が行なわれている。主産物小麦・米・綿花。古代文明発祥の地で、ハラッパー遺跡がある。
[二] インド共和国北西部の州。北はカシミール、西はパキスタンに接する。州都チャンディガル
[三] パキスタン中北部の州。州都ラホール

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デジタル大辞泉 「パンジャブ」の意味・読み・例文・類語

パンジャブ(Punjab)

五つの河の意》インド北部からパキスタン中北部にかけてのインダス川中流域の地方。古代インダス文明発祥の地。五河地方。1947年の両国独立により分割され、それぞれ州となる。インド側の州都はチャンディガル。パキスタン側の州都はラホールパンジャーブ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パンジャブ」の意味・わかりやすい解説

パンジャブ
Punjab

インド亜大陸北西部,パキスタンとインドにまたがる広大な地域。パンジャブとは「5つの川」を意味し,インダス川支流のジェルム,チェナブ,ラビ,ベアズ,サトレジの各河川の流域をさす。西方とインドを結ぶ交通路にあたるため,古くから軍事,経済,文化の要衝として重要な役割を果した。前 5000年の集落跡,インダス文明跡,アショーカ王時代の仏教遺跡,デリー王朝ムガル帝国のイスラム建築などが残る。 18世紀末からはシク教徒の本拠地。 1803~49年にイギリス領となり,その一州となった。 1947年インドとパキスタンの分離独立に伴い,両国にその州名が残る。インダス川の水利による灌漑施設の整備で,穀倉地帯として発展している。

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