ヒアデス星団(読み)ヒアデスせいだん(英語表記)Hyades star cluster

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ヒアデス星団」の解説

ヒアデス星団
ヒアデスせいだん
Hyades star cluster

おうし座α星 (アルデバラン) の近くにある散開星団 (α星は星団に属さない) 。天球上で直径6°~7°の範囲に約 150個の恒星が散在し,肉眼でも個々の星をいくつか数えることができる。地球からの距離はおよそ 140光年で,地球にいちばん近い星団。各星が太陽に対して秒速約 42kmのほぼ同一の空間運動を示すため,各星の固有運動は赤経6時 12分,赤緯+12°の空の一点に収束するように見える。同じ運動を示す他のいくつかの星とともに,おうし座運動星団を形成する。この見かけの運動により距離が精度よく定まるので,恒星の絶対光度の標準として,さらには大宇宙の大きさの推定に通じる手段の基礎として,基本的な重要性をもつ。

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精選版 日本国語大辞典「ヒアデス星団」の解説

ヒアデス‐せいだん【ヒアデス星団】

(ヒアデスは Hyades ギリシア神話の七人の妖精のことで、雨を降らす女たちの) 牡牛座に見られる散開星団。距離一四九光年。一〇〇個以上の星で構成され、アルデバランを除く各星の固有運動の向きが一点に収束するように見える運動星団。和名、つりがねぼし。

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