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運動星団 うんどうせいだんmoving cluster

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

運動星団
うんどうせいだん
moving cluster

1869年,R.プロクター北斗七星のβから ζ までの5星がほとんど等しい固有運動をもっていることを発見した。 97年には,そのうち4星の視線速度も等しいことがわかり,このように一団となって運動している星群のあることが確認された。この種の星群を運動星団という。おもなものには,ヒアデス星団を含む 150個の星より成るおうし座運動星団,約 200個の広範囲にわたる星を含むさそり座,ケンタウルス座運動星団などがある。また,上記の5星を含むおおぐま座運動星団では,それに属する約 100個の星がほとんど全天に散在している。

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デジタル大辞泉の解説

うんどう‐せいだん【運動星団】

同一方向に運動する恒星の集団。それらの恒星の運動方向を延長すると、ある一点に向けて収束するように見える。大熊座牡牛座のものが有名。星群。進行星団

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百科事典マイペディアの解説

運動星団【うんどうせいだん】

空間運動が共通な星の集団。とくに,天球面の分布からはまとまりには見えなくとも,視線速度や固有運動がほぼ等しく,天球上の一点に向かって動いていく場合をいう。散開星団がこれにあたり,ヒヤデス星団プレヤデス星団が代表例。

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世界大百科事典 第2版の解説

うんどうせいだん【運動星団 moving cluster】

空間運動が共通な星々の集団。とくに,天球面上の分布からは一見共通性もなくまとまりもない星々であっても,視線速度や固有運動がほぼ等しく,天球面上の運動ベクトルがことごとく天球上の1点(収束点)に収束するように見える星々の集合をいう。星々の分布や化学組成の観点からは散開星団に分類され,ヒヤデス星団,プレヤデス星団,おおぐま星団などが代表例である。1点に収束して見えるのは,空間内を平行移動しているためで,収束点はその平行運動の方向である。

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大辞林 第三版の解説

うんどうせいだん【運動星団】

ほぼ同じ方向にそろって空間運動している恒星の集団。遠近法の効果により、天球上での各星の長年月における動きが、ある一点に収束していくように見える。ヒアデス星団・大熊座運動星団など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

運動星団
うんどうせいだん
moving cluster

力学的に共通な運動をもっている数十から数百個の星の集まり。おうし座のヒヤデス(地球からの距離149光年)を代表として、いくつか知られている。一つの運動星団に属する星々の動きは、天球上のある1点に収束するか、またはそこから発散しているように観測される。運動星団は散開星団の一種であり、それが偶然に太陽の近くを通過中であるためにこのような運動特性をもつ。平行なレールが先に行くにしたがって細くなり、ついには1点に収束して見えるのと同じ理屈である。この運動特性を利用して計算した運動星団までの距離は精度が高く、宇宙における距離尺度の重要な原器の一つとなっている。[吉澤正則・藤井 旭]
『宇野正宏他著『理科年表をおもしろくする本』(1999・丸善)』

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