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ヒゲナガガ Adelidae; long-horned moth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒゲナガガ
Adelidae; long-horned moth

鱗翅目ヒゲナガ科の昆虫の総称。触角の長い小型のガで,日中,草や木の上などをひらひら飛ぶ。雄の触角は前翅長の3倍をこす種もあり,また,基部半分が鱗毛でおおわれ太く見える種もある。雌の触角は短いが,前翅長よりは長い。成虫は前翅開張幅 20mm内外で,前翅は昼飛性の例に漏れず,金属光沢があり,色彩にも富み,きれいな種が多い。口吻がよく発達し,訪花して盛んに吸蜜する。卵は花の子房に産みつけ,1齢幼虫はその中で育つ。その後地上に落ちて袋状の蓑をつくり,枯れ葉を食べて成長する。幼虫は円筒形で,普通のガの幼虫より腹脚が1対多い。ゴマフヒゲナガガ Nemophora raddeiは早春,ヤナギの花上を飛び回り,日本各地に分布する。

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百科事典マイペディアの解説

ヒゲナガガ

鱗翅(りんし)目マガリガ科ヒゲナガガ亜科の総称。微小なガで,多くは開張20mm以下。美しい模様の種類が多く,どれも触角が著しく長い。幼虫は植物の葉を食べ,成虫は昼行性で花に集まり,植物の陰で特有の上下に踊るような飛び方をする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒゲナガガ
ひげながが / 鬚長蛾
long-horned moth

昆虫綱鱗翅(りんし)目マガリガ科の一亜科Incurvariidaeの総称。かつての分類では独立の科とされていたが、最近ではマガリガ科をマガリガ亜科とヒゲナガガ亜科に分類する学者が多い。小形のガで、はねは細長く、触角はマガリガでは前翅長より短いが、ヒゲナガガでははるかに長く、ことに雄の触角は鱗翅目のなかでもっとも長い。前翅は金属光沢に輝く種が多く、昼飛性で、雄は陽光の下で群飛し、上下に特異な飛び方をし、花によく集まる。幼虫は腹脚がほとんど退化し、初期には広葉樹や針葉樹の葉や子房内にすんで内容物を食べるが、のちに地上に落ちて扁平(へんぺい)なポータブルケースをつくり、枯れ葉を食べて成長する。老熟すると摂食をやめてケースの一端を他物に固定し、やがて蛹化(ようか)し、越冬する。成虫が羽化するのは翌年の春か初夏である。ほとんど全世界に分布し、日本産として知られているのは26種であるが、未発見種がかなり残っていると推定される。[井上 寛]

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