ビニルアルコール(その他表記)vinyl alcohol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビニルアルコール」の意味・わかりやすい解説

ビニルアルコール
vinyl alcohol

エテノールともいう。化学式は C2H4O 。気体では存在するが,溶液中では遊離の状態で存在せず,アセトアルデヒド CH3CHO の互変異性体 CH2=CHOH の形をとる。しかしそのエステルエーテルは溶液中で安定に存在する。酢酸ビニル (沸点 73℃) ,安息香酸ビニル (203℃) ,エチルビニルエーテル (35.5℃) などがその例。一般に一価アルコール水酸基が不飽和の炭素原子に結合したものは不安定で,単離されていない。

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化学辞典 第2版 「ビニルアルコール」の解説

ビニルアルコール
ビニルアルコール
vinylalcohol

ethenol.C2H4O(44.0).H2C=CHOH.アセトアルデヒドのエノール形に相当し,両者の互変異性の平衡はアセトアルデヒド側に偏っており,ビニルアルコールは単離できない.しかし,ポリ酢酸ビニル加水分解によって得られるポリビニルアルコール白色粉末で,プラスチック材料として用いられる.[CAS 557-75-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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