ピエロ・ディ・コジモ(読み)ピエロディコジモ(英語表記)Piero di Cosimo

百科事典マイペディア 「ピエロ・ディ・コジモ」の意味・わかりやすい解説

ピエロ・ディ・コジモ

イタリア画家。本名ピエロ・ディ・ロレンツォPiero di Lorenzo。フィレンツェの生れ。レオナルド・ダ・ビンチベロッキオなどから影響を受けるが,曲線や強い色彩を好む傾向があり,独特の幻想性をもった画風を展開した。代表作は《プロクリスの死》(1490年ころ,ロンドンナショナル・ギャラリー蔵),《シモネッタ・ベスプッチ肖像》(1490年ころ,シャンティイ,コンデ美術館蔵)など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピエロ・ディ・コジモ」の意味・わかりやすい解説

ピエロ・ディ・コジモ
Piero di Cosimo

[生]1462. フィレンツェ
[没]1521. フィレンツェ
イタリアの画家。本名 Piero di Lorenzo。 C.ロッセリ弟子で,終生フィレンツェで活動した。 F.リッピ,レオナルド・ダ・ビンチ,L.シニョレリおよびフランドル絵画から影響を受け,華麗な色彩と幻想味豊かな特異な神話画で知られた。作品は『プロクリスの死』 (1500,ロンドン,ナショナル・ギャラリー) ,『G.サンガロの肖像』 (アムステルダム国立美術館) など。

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