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ピュー

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ピュー

古代ビルマのイラワジ川流域に栄えた民族・国家。チベット・ビルマ系とされる。中国の歴史書には「驃」などの表記で登場。1~9世紀ごろに三つの都市(ベイタノウ、ハリンヂー、シュリクセトラ)を造り、中国とインドの影響を受けた。東西交易の拠点としても栄えた。9世紀に現在の中国雲南省を拠点にした南詔国の攻撃で衰退し、滅んだとされる。

(2014-04-06 朝日新聞 朝刊 奈良1 1地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピュー
ぴゅー
Pyu

ビルマ(現ミャンマー)のイラワディ川流域に小国家群を築いていたチベット・ビルマ語系の民族。自称は突羅朱T'ulcul。漢籍史料には(ひょう)(ひょう)、剽(ひょう)、驃(ひょう)などの名称で現れる。現存するピューの遺跡は、プローム、タウンドゥインジー、ハリンジーの3か所で、いずれも周囲を長大なれんが製城壁で囲み、その外側を堀で囲繞(いじょう)した防衛的性格の強い構造をもっていた。出土した木炭のC-14による測定数値から、これらの遺跡は2世紀から9世紀にかけて繁栄していたとみられる。彼らは仏教やヒンドゥー教を信仰し、日月印の大型(2~3センチメートル)円形銀貨や、古代インドのカダンバ文字に似たピュー文字を使用、骨壺(こつつぼ)埋葬を行っていた。792年、806年には唐に入貢したが、832年南詔(なんしょう)の攻撃を被り滅亡したとされる。[大野 徹]

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