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アメリカの小説家。ニューヨークの貧しいユダヤ系労働者の家庭に生まれ、種々の職を転々としたのち、17歳で小説を書き始める。独立戦争を扱う『自由をもとに』(1939)、追い詰められるアメリカ・インディアンの物語『最後の辺境』(1941)、トマス・ペインの生涯を描いた『市民トム・ペイン』(1943)、南北戦争後の黒人の苦闘を描く『自由の道』(1944)、ローマ奴隷の反乱を扱う『スパルタカス』(1951)など、抑圧される側にたつ歴史小説が多い。共産党員作家として、1953年スターリン平和賞を受賞するが、1957年離党、同年離党の経緯を語る『裸の神』を発表。その後は移民文学隆盛の風潮にのり、イタリア・フランス系移民一家の連作大河小説『移民』(1977)、『第二世代』(1978)、『エスタブリッシュメント』(1979)、『遺産』(1981)、『移民の娘』(1985)などを書き、ベストセラー作家として返り咲いた。現代アメリカの危機を劇画風に描いた『ディナー・パーティー――ある上院議員の長い一日』(1987)、史書『ユダヤ人』(1968)、自伝『アカ』(1990)などもある。
[寺門泰彦]
『宮下嶺夫訳『市民トム・ペイン』(1985・晶文社)』▽『宮下嶺夫訳『ディナー・パーティー』(1989・サイマル出版会)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
アメリカの小説家。ユダヤ系労働者の子としてニューヨークに生まれ,放浪生活ののち作家になる。インディアンの強制移住の悲劇を扱った《最後の辺境》(1941),《市民トム・ペイン》(1943),《スパルタクス》(1952)など歴史小説に佳作が多い。早くから共産党員として活躍し,非米活動の罪に問われたこともある。1953年にはスターリン平和賞を受けたが,57年に脱党し,以後《移民》(1977)など大衆向けの作品が多い。
執筆者:井上 謙治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…攻撃側は打者(バッター)の打順を組み,途中での変更はできない。守備側は守備位置によって(1)投手(ピッチャー),(2)捕手(キャッチャー),(3)一塁手(ファースト・ベースマン,略してファースト),(4)二塁手(セカンド),(5)三塁手(サード),(6)遊撃手(ショートストップ,略してショート),(7)左翼手(レフト・フィールダー,略してレフト),(8)中堅手(センター),(9)右翼手(ライト)と呼ばれる。数字で略記されることもある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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