改訂新版 世界大百科事典 「フォース湾」の意味・わかりやすい解説
フォース湾 (フォースわん)
Firth of Forth
イギリス,スコットランド中部東岸にある北海の湾。フォース川のエスチュアリー(三角江)部であり,フォース川河口のアロアから北海との接点であるメイ島まで東西の長さ約90km,幅は最大30kmに達する。フィヨルドと同じく,氷食・沈水作用によって形成されたが,沿岸には平野や丘陵が卓越し,エジンバラ,カーコーディなどの都市,メシル,グレーンジマスなどの港湾が発達する。また保養地,ゴルフ場も多い。1890年完成の鉄道用(長さ2528m)と1964年完成の道路用(長さ2504m)の両フォース橋が湾の中央西寄りに架けられ,またフォース・クライド運河(1790完成)によってクライド湾とも連絡する。
執筆者:長谷川 孝治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報