フクちゃん(読み)フクチャン

デジタル大辞泉 「フクちゃん」の意味・読み・例文・類語

ふくちゃん【フクちゃん】

横山隆一漫画。また、その主人公。戦前より幾度かの連載を重ね、昭和31年(1956)から昭和46年(1971)までは「毎日新聞」で連載。

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デジタル大辞泉プラス 「フクちゃん」の解説

フクちゃん

①横山隆一による漫画作品。東京の下町に住む少年・フクちゃんとその家族友達のほのぼのした生活を描く。『東京朝日新聞』(後の朝日新聞)1936年10月~1971年に連載。朝日新聞社全2巻ほか。1944年「フクちゃんの潜水艦」のタイトル映画が公開された。
②①を原作とする日本のテレビアニメ。放映はテレビ朝日系列(1982年11月~1984年3月)。制作シンエイ動画

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「フクちゃん」の解説

フクちゃん

横山隆一の漫画の主人公。
角帽にエプロン姿の男の子本名は福山福一。昭和11年「東京朝日新聞」に「江戸ッ子健ちゃん」の連載がはじまり,脇役として登場。無邪気な腕白ぶりが人気をよび主役を交替する。「養子のフクちゃん」「すすめ!フクちゃん」とタイトルをかえ,やがて連載中断。戦後「フクちゃん」として「毎日新聞」に31年から46年まで連載された。

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世界大百科事典(旧版)内のフクちゃんの言及

【横山隆一】より

…1928年,川端画学校に学び,このころから《アサヒグラフ》《新青年》などに漫画を描き出し,32年に近藤日出造,杉浦幸雄らと新しい感覚によるナンセンス・マンガをめざして〈新漫画派集団〉(第2次大戦後の〈漫画集団〉の前身)を結成。36年《朝日新聞》に《江戸っ子健ちゃん》を連載,その作中の副主人公である養子のフクちゃんが人気を得て,以後《フクちゃん》ものとしてひきつがれる。これは戦後の56年に《毎日新聞》に移り,71年終了まで5534回を重ね,日本漫画史上最初のロングランとなった。…

※「フクちゃん」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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