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フジモリ疑惑 ふじもりぎわく

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知恵蔵2015の解説

フジモリ疑惑

2000年11月に罷免されたフジモリペルー大統領に対し、ペルー国内では様々な疑惑が噴き出た。公金横領面では逃亡したモンテシノス国家情報部元顧問への1500万ドルの退職金不法供与や、日本からの寄付金着服などの疑いがもたれている。人権面では1991年に国家情報部の特殊部隊が市民15人を殺害したり、92年に軍が大学関係者を虐殺したカントゥータ事件への命令が問われている。01年6月に逃亡先のベネズエラで逮捕されたモンテシノスは、悪事のすべてがフジモリ元大統領の指示だったと供述した。フジモリを激しく攻撃したトレドが同年7月に大統領に就任し、8月にはペルー国会がカントゥータ事件などでフジモリを殺人罪で告発し、免責特権をはく奪した。9月、検察はフジモリを起訴、02年1月には公金横領でフジモリへの逮捕状が出された。同年7月、モンテシノスは職権乱用で禁固9年4カ月の判決を受けた。国際刑事警察機構(ICPO)はフジモリを住民虐殺の容疑で国際手配し、ペルー政府は03年7月、日本政府に対しフジモリの身柄引き渡しを正式に請求した。日本政府は05年5月、罪状への証拠が不十分として引き渡しに応じない姿勢を明らかにした(犯罪人引渡)。フジモリは容疑を全面的に否認する一方で、同年11月には06年の大統領選への出馬を宣言し、12月にペルーの隣国チリに入った。しかし、チリ当局に身柄を拘束され、ペルー選管も06年1月、フジモリの立候補を認めないとの決定を下した。フジモリは07年9月、ペルーに送還された。12月、ペルー最高裁は、側近関係先の違法捜索事件に関し、職権乱用などの罪で禁固6年、公職停止2年などの判決を言い渡した。

(伊藤千尋 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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