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フラスコモ Nitella

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フラスコモ
Nitella

輪藻類シャジクモ目シャジクモ科。フラスモとも呼んだことがある。緑色の藻類で淡水産。日本では 50種以上記録されている。シャジクモ (車軸藻) によく似ているが輪生枝が変形して生じる生卵器の構造が異なり,この藻では生卵器にある小冠という細胞が2段になっている。またシャジクモでは生卵器が上位であるのにフラスコモでは造精器が上位である。

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百科事典マイペディアの解説

フラスコモ

フラスモとも。車軸藻類シャジクモ科フラスコモ属の淡水藻の総称。各地の湖,池,水田などに生育。日本には約40種が知られる。体はスギナ状で,細胞が1列に連結してできた主軸と,連結部から放射状に出た多数の小枝からなる。

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世界大百科事典 第2版の解説

フラスコモ【Nitella】

車軸藻植物の中で,雌性生殖器官に10個の小冠細胞をもち,節間部に皮層がなく,そして叉(さ)状に分枝する小枝をもつ仲間をフラスコモ属という。皮層がないため,節間細胞が長くて太い種類(例えばヒメフラスコモN.flexilis Ag.)は,細胞生理学のよい実験材料となった。この属は日本全国で約40種が知られ,代表的なものにヒメフラスコモのほか,チャボフラスコモN.acuminata Braun var.capitulifera Imahori,ハデフラスコモN.puchella Allen,オトメフラスコモN.hyalina Ag.,ナガフラスコモN.orientalis Allenなどがあり,水田,池,湖沼などに生育する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フラスコモ
ふらすこも
[学]Nitella

緑色植物、車軸藻(しゃじくも)類フラスコモ属の総称。同じ車軸藻類であるシャジクモ属とは、節間細胞に皮層がないこと、小枝の節では造精器が上位につくこと、生卵器の小冠細胞が二列になることなどで区別できる。フラスコモ属は日本で約50種ほどが産するが、ほとんどは弱光を好む陰生植物である。オオフラスコモN. flexilis Ag. var. longifoliaとヒメフラスコモN. flexilis Ag. var. flexilisはおもに本州中部から北海道にかけての湖沼の水深6~10メートルあたりに純群落をつくって生育する。湖沼の垂直分布で、車軸藻帯をつくるのはこれらのフラスコモの仲間である。なお、ニッポンフラスコモN. megacarpa All. var. japonica Imah.は暖地産の日本特産種である。[小林 弘]

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世界大百科事典内のフラスコモの言及

【沈水植物】より

…水は光をよく吸収するので,水中では深くなると光が届かなくなる。沈水植物の中で最も耐陰性があり深くまで分布するのはシャジクモ・フラスコモ(車軸藻)類であるが,それでも湖沼の夏季の透明度(直径25cmの白色円板が水中で見えなくなる深度)の2倍程度(相対照度で約1%)が分布下限になる。湖沼で水草が岸から沖へ帯状に分布する時,沈水植物帯は抽水植物帯や浮葉植物帯よりも沖にできる。…

※「フラスコモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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