フラッシュメモリー(読み)ふらっしゅめもりー(英語表記)flash memory

翻訳|flash memory

デジタル大辞泉 「フラッシュメモリー」の意味・読み・例文・類語

フラッシュ‐メモリー(flash memory)

電気的にデータの消去と書き換えができる半導体メモリー。電源を切っても記録内容が保存される。デジタルカメラデジタルオーディオプレーヤー携帯電話メモリーカードなどに使われる。フラッシュROMロム

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共同通信ニュース用語解説 「フラッシュメモリー」の解説

フラッシュメモリー

スマートフォンパソコンといった電子機器のデータ保存に使われる記録用の半導体NAND型フラッシュメモリーが代表的で、東芝が1987年に開発して主力事業に育てたが、経営危機後の再建策として分社化して関与を薄めた。競争力を保つには多額の設備投資が必要で、韓国中国などのメーカーとの競争が激しくなっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フラッシュメモリー」の意味・わかりやすい解説

フラッシュメモリー
ふらっしゅめもりー
flash memory

電気的に消去、書換え可能な読出し専用の半導体メモリーEEPROM(イーイーピーロム):electrically erasable and programmable ROM)による記憶装置。記憶内容が一括して消去されることからこの名がある。カードサイズで数十メガバイトから数十ギガバイトの容量をもち、バックアップ電源が不要で、消費電力は少なく、衝撃にも強い。このため、ノートパソコン、デジタルカメラ、携帯用の情報機器や録音機器、留守番電話などに用いられ、さらに、切手サイズのものが開発されデジタルカメラや携帯用情報機器用に製品化されている。メモリーセルの構成にはNOR(ノア)型とNAND(ナンド)型があり、前者は読出し速度が、後者は書込み速度が速い。前者はパソコンなどのシステムメモリーに、後者はセルサイズが小さく大容量向きで、消費電力が少なく、ビットコストが安いという特長があるため、携帯電話、デジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤー(携帯デジタル音楽プレーヤー)などの記録媒体に巨大な市場をもっている。NOR型は1984年、NAND型は1987年にいずれも東芝時代の舛岡富士雄(ますおかふじお)(1943― )の発明によるものである。

[岩田倫典]

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IT用語がわかる辞典 「フラッシュメモリー」の解説

フラッシュメモリー【flash memory】

半導体メモリーの一種。電源を落としても記憶内容を保持するROM(ロム)とデータの書き換えが可能なRAM(ラム)の両方の特徴を持つ。このメモリーをカード型のパッケージにしたメモリーカードは、デジタルカメラデジタルオーディオプレーヤー・携帯電話などで広く用いられる。◇「フラッシュメモリ」「フラッシュROM」「フラッシュEEPROM(イーイーピーロム)」ともいう。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「フラッシュメモリー」の解説

フラッシュメモリー

電気的に内容を消去したり、書き換えられる不揮発性のメモリー。フラッシュROMとも呼ばれる。電源を切ってもデータが消えないことや、ブロック単位で消去/書き込みができるという特徴を持つことから、ネットワーク機器のファームウェアを保存するためのROMや、携帯電話やデジタルカメラ用のメディアとして利用されている。フラッシュメモリーを使用したメディアには、USBメモリー、SDメモリーカード、コンパクトフラッシュ、SSDなどがある。

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カメラマン写真用語辞典 「フラッシュメモリー」の解説

フラッシュメモリー

 電気的に一括消去、そして再度のデータ書き込みが可能な半導体メモリのこと。電源を切ってもデータは消えず、保持されたままになる。デジタルカメラの 記録メディア (メモリーカード)のほとんどは( マイクロドライブ を除き)、このフラッシュメモリーを使用している。

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パソコンで困ったときに開く本 「フラッシュメモリー」の解説

フラッシュメモリー

メモリーの一種です。普通のメモリーは電源を切るとデータが失われますが、フラッシュメモリーは失われない構造になっています。「不渾発メモリー」とも呼ばれます。
⇨USBメモリー、メモリー

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世界大百科事典(旧版)内のフラッシュメモリーの言及

【記憶装置】より

…過去には,ヒューズのような仕掛けを使った消去不可能なものや,紫外線を当てると情報が消えて再書込み可能になるEPROMもあった。しかし,現在では電気的に消去可能な種々のフラッシュメモリーが広く使われている。たとえば,パソコンなどでは電源投入後ただちに実行するプログラム(BIOS,バイオス)を記憶するためにフラッシュメモリーが使用されている。…

※「フラッシュメモリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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