RAM(読み)らむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「RAM」の意味・わかりやすい解説

RAM
らむ

コンピュータの主記憶として使われるランダムアクセスメモリーrandom access memoryの略。どんな番地(アドレス)であっても、ほとんど同じ速度でその内容を読み出したり、そこに書き込んだりできる。現在ではほとんど半導体集積回路が使われており、素子1個当りに記憶できる情報量を多くするために高集積化が進んでいる。

 RAMには電源を与えている限りは記憶を保っているSRAM(エスラム)(スタティックRAM)と、時間とともに記憶が薄れてしまうDRAM(ディーラム)(ダイナミックRAM)とがある。DRAMは構造が簡単ではあるが、一定時間がたつと情報が消えてしまうので、ある周期で情報を読み出し、再書き込みを行うリフレッシュとよぶ操作が必要である。また、情報を読み出すときにも元の情報がなくなるので、読み出した直後に再書き込みがいる。これらの操作を自動的に行うための制御回路が必要になる。SRAMは情報がなくなる心配はないが、構造が複雑であり値段も高くなってしまう。いずれにしても、電源を切るとその記憶は消えてしまうので、揮発性記憶装置とよばれており、記憶を保存しておくためには電池などによって電源を供給し続けなければならない。

[山本喜一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「RAM」の意味・わかりやすい解説

RAM
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