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フランボアイヤン様式 フランボアイヤンようしきFlamboyant style

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フランボアイヤン様式
フランボアイヤンようしき
Flamboyant style

14世紀末から 16世紀にかけてのフランスやイギリスの後期ゴシックにみられる狭間飾り(→トレーサリー)の様式。デザインが炎のような激しい印象を与えることから,この名称が生まれた。特に窓の飾り格子とステンドグラスが特徴的で,聖堂建築は,アーチが扁平でボールトが浅く,複雑な曲線によって構成され,多くの装飾彫刻で飾られている。ステンドグラスもきわめて精密で色彩豊かなものがみられる。代表的な例はアッベビルのサン・ウルフラン聖堂(15~17世紀),ルーアンのサン・マクルー聖堂(15~16世紀)など。(→ゴシック美術

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百科事典マイペディアの解説

フランボアイヤン様式【フランボアイヤンようしき】

フランスの後期ゴシック建築に特有の様式。フラボアイヤンflamboyantは〈炎のような〉の意。窓の上部の狭間(はざま)飾(トレーサリー)の装飾が火炎を思わせる華麗な曲線を示すところから名づけられた。
→関連項目ボーベ大聖堂モントロー

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世界大百科事典 第2版の解説

フランボアイヤンようしき【フランボアイヤン様式 style flamboyant】

15世紀から16世紀にかけての,後期フランス・ゴシックの様式。窓や飾破風のトレーサリー(狭間飾)等の装飾が,火炎の形状に似るところから(フランボアイヤンとは〈炎の燃え上がるような〉の意),この名をもつ。アーチにも逆反りの湾曲アーチ(オジー・アーチ)や,扁平な籠の把手形アーチが見られる。天井も複雑なリブを伴った星形装飾をもつようになる。代表例は,パリのサン・セブラン教会,ルーアンのサン・マクルー教会(ともに16世紀初め)など。

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世界大百科事典内のフランボアイヤン様式の言及

【ゴシック美術】より

…注目すべきはトロアのサンテュルバン教会(1262‐67)で,壁体はほとんどなく,トリフォリウムがとり除かれて,広大な高窓はただちに大アーケードに接し,光のあふれた2層構成の教会堂となっている。これが後期ゴシックの基本形式の一つであるが,14世紀以後には大規模な建設はまれで,小教会堂や礼拝堂が主となり,その世紀の末から15世紀にかけては,窓のデザインが波形を並列させて火炎状を呈するフランボアイヤン様式がおこなわれ(ルーアンのサン・マクルー教会など),この時代に盛んな世俗建築に適用されている(パリのオテル・ド・サンス,オテル・ド・クリュニー,ルーアンの裁判所など)。
[イギリス]
 イギリスはフランスと並んで,ゴシック建築の歴史に重要な地位を占めている。…

【比例】より

…四つの数a,b,c,dについて,abcdであるとき,a,b,c,dは比例をなしているといい,abcdを比例式,または比例という。a,dを比例式の外項,b,cを内項と呼ぶ。また,三つの数a,b,cについて,abbcであるとき,ba,cの比例中項であるという。
[比例式の性質]
 四つの数a,b,c,dについて,(1)abcdならば,adbc。すなわち,比例式の外項の積は内項の積に等しい。…

※「フランボアイヤン様式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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