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フリーダイビング ふりーだいびんぐfree diving

知恵蔵の解説

フリーダイビング

スキンダイビング」のページをご覧ください。

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

フリーダイビング

一息で潜れる距離を競う競技で、プールと海の8種目がある。「コンスタントウィズ・フィン(CWT)」の世界記録はハーバート・ニッチ選手(オーストリア)の124メートル。CWTは100メートルあまりの深さを3分半ほどで潜って浮上する。大きな重りに乗って潜行し、ブイを使って浮上する「ノーリミット」の現在の世界記録もニッチ選手の214メートル。

(2010-07-03 朝日新聞 夕刊 2社会)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フリーダイビング
ふりーだいびんぐ
free diving

シュノーケルや酸素ボンベなどの呼吸維持装置を使わず、無呼吸の状態で、潜れる深さや泳げる距離などを競うスポーツ。無呼吸を意味するスペイン語アプネアapneaともよばれる。明確な定義はなく、日本語では素潜りの一種とされる。競技としてではなく、レクリエーションとして行われる場合にはスキンダイビングskin divingとよばれ、フリーダイビングとは区別される。
 フリーダイビングの歴史は古く、もとは生活の糧を得るため、海に潜っていたダイバー(潜水夫)によって始められた。20世紀に入ると、ヨーロッパの海軍で、海底の機雷を取り扱う戦闘ダイバーが活躍するようになり、潜水技術や用具などが発達して、競技成立の下地が整っていったが、これが正式な競技になったのは、20世紀なかばのことである。初期の競技者としては、イタリアで1950年代に活躍したレイモンド・ブッチャーRaimond Bucher(1912―2008)、同じくイタリアで1960年代以降に活躍したエンゾ・マイオルカEnzo Maiorca(1931― )やフランスのジャック・マイヨールJacques Mayol(1927―2001)が有名である。
 フリーダイビングの世界選手権では、海とプールを使い、無呼吸の状態を維持したままの潜水深度など、以下の6種類の競技が行われる。(1)CWT(コンスタントウェイト・ウィズ・フィン) 水中に垂直に張られたロープに沿い、足ひれと手かき動作による推進力だけで、潜れる深さを競う。ロープをつかんだり、引っ張ったりすることはできない。潜行・浮上時ともに定量のおもり(コンスタントウェイト)を身につけることは可能。(2)CNF(コンスタントウェイト・ウィズアウト・フィン) CWT競技と同じルールで、足ひれのない状態で、潜れる深さを競う。(3)FIM(フリーイマージョン) 水中で垂直に張られたロープを使い、足ひれのない状態で、いかに深く潜れるかを競う競技。ロープをつかむ、引っ張ることが許される。潜水中に使用するおもりの量を変えてはならない。(4)DYN(ダイナミック・ウィズ・フィン) 足ひれを着け、手と足の動作だけの推進力によって、水平方向にどれだけ潜水できるかを競う。(5)DNF(ダイナミック・ウィズアウト・フィン) DYNの足ひれのない状態で、水平にどこまで潜水できるかを競う。(6)STA(スタティック・アプネア) 気道を水中に沈めた状態(呼吸を止めた状態)を維持していられる時間を競う。通常、選手は酸素の消費を抑えるため、水面にうつぶせに浮かんだまま、ほとんど動かない。
 フリーダイビングでは、そのほかに、深く潜ることを目的にした以下の2種類の競技が有名であり、個人的な記録を残すことを目的に行われている。(1)VWT(バリアブルウェイト) スレッドやザボーラとよばれるおもりにつかまり、その重さを頼りに可能な限り潜行した後、足ひれを使って浮上し、その深度を競う。潜水中に使用するおもりの量をかえてもよい。(2)NLT(ノーリミッツ) VWTにおける浮上時の制限をなくしたもの。浮上する際は、水中で膨らませた風船やガイドロープを使用してもよい。アプネア国際振興協会(AIDA:Association Internationale pour le Dveloppement de l'Apna)によれば、2015年時点で、VWTの世界記録は男子146メートル、女子130メートル。NLTでは、男子214メートル、女子160メートルである。[編集部]

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