潜行(読み)センコウ

デジタル大辞泉 「潜行」の意味・読み・例文・類語

せん‐こう〔‐カウ〕【潜行】

[名](スル)
水中をもぐっていくこと。
人知れずひそかに行くこと。「特殊部隊敵国潜行する」
社会表面から姿を消し、官憲の目をさけて内密に活動を行うこと。「地下潜行する秘密組織
[類語]潜る潜水ダイビング

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精選版 日本国語大辞典 「潜行」の意味・読み・例文・類語

せん‐こう‥カウ【潜行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水中などをもぐって行くこと。くぐって行くこと。
    1. [初出の実例]「水に在る時わ、其戸を閉ぢて水中を潜行(センカウ)す」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編)
    2. [その他の文献]〔史記‐大宛伝〕
  3. 人目をしのんで行くこと。人知れずひそかに行くこと。微行。
    1. [初出の実例]「此所存を上聞に達せばやと思ひける間、微服潜行(センカウ)して時分を伺ひけれ共」(出典:太平記(14C後)四)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐哀江頭詩〕
  4. 内密に行なうこと。人目をさけて行なうこと。
    1. [初出の実例]「須らく証上に修あることを知って、潜行密用、西来の祖道を保任すべし」(出典:卍庵仮名法語(18C中か))
  5. 社会の表面から姿を消し、官憲の目をしのんで、秘密に活動すること。
    1. [初出の実例]「官位を辞して京師を脱し〈略〉当時長州に潜行(センカウ)せられて専ら外国掃攘の事件を主張做す程に」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉二)

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普及版 字通 「潜行」の読み・字形・画数・意味

【潜行】せんこう(かう)

水中をもぐる。また、ひそかに行く。〔戦国策、秦一〕襄~占兆し、~張孟談をせしむ。是(ここ)に於て潛行して出で、智伯のに反して兩國(韓・魏)の衆を得、以て智伯の國を攻め、其の身を禽(とりこ)にして、以て襄子の功をせり。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「潜行」の意味・わかりやすい解説

潜行
せんこう

水泳用語。一般には潜水と称する。目的は,深くもぐる,遠くまでもぐる,水面下で各種の動作を行うことにある。もぐり方には,水中に立った姿勢をとり,そのまま脚のほうからまっすぐ潜入し,十分な深さに達したところで静かに頭を下げ,身体を水平にして潜行の姿勢に移る立ちもぐりと,水面に伏した姿勢から手先や頭を先にして潜入し,十分な深さに達してから潜行に移るさかさもぐりとがある。潜行の泳ぎにはいろいろあるが,平泳ぎが最も普通である。浮力作用による浮き上がりを防ぐため常に頭のほうが脚より低い姿勢を保つ。

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