チェコ西部,ボヘミア中央部を南から北へ貫き,ラベ(エルベ)川に流れ込む,この国で最も重要な河川。全長約435km,流域面積2万8093km2。ドイツ語名モルダウMoldau川。オーストリアと国境をなすシュマバŠumava山脈中のチェルナー・ホラČerná hora山を源流部とし,国境に沿ってはじめ南東に流れ,リプノ・ナド・ブルタボウ付近で鋭く北に流れを変え,養魚池の多いチェスケー・ブジェヨビツェ盆地を通り,首都プラハを抜けてその北で広い峡谷に入り,メルニーク付近でラベ川に合流する。上流,中流には数多くの水力発電所がある。なかでも40kmの長い人造湖をもち,チェコ最大の出力(36万1000kW)を誇るオルリーク・ダム,48km2の人造湖をもつ上流のリプノ・ダムは有名である。ダムとその周辺はいずれも景勝地,保養地となっている。支流には工業都市プルゼニを流れるベロウンカBerounka川,フス派戦争時の拠点ターボルを流れるルジュニツェLužnice川,ハブリーチェク・ブロートを流れるサーザバSázava川などがある。
執筆者:稲野 強
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…チェコではラベLabe川と呼ばれる。全長1165km,流域面積14万4055km2であるが,上流をエルベ川に流入するブルタバ(モルダウ)川とした場合の全長は1290km,流域面積15万8331km2になる。この場合のエルベ川の源流はドイツとチェコとの国境のボヘミア山地である。…
※「ブルタバ川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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